「民進党」に決定!・・・「民」とともに「進」む/「民」の立場で改革を「進」める

「民進党」という名称には、民主、維新両党内に強い思い入れがありました。

今月27日に結党大会を開く新党の名称は「民進党」に決定しました。そこに込めた思いとは、「民」と共に「進」む政党でありたいというものです。また、「進」には進化、進歩という意味もありますから、常に「民」(「官」ではなく)の側に立って、イノベーション、改革を進めるということです。

名称には、民主、維新両党内に強い思い入れがありました。民間会社でも、「三菱東京UFJ銀行」「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」という社名があるように、当然のことです。

そこで、私が党名検討チームの維新側座長として常に意識してきたことは、お互いがこれならと納得できる、恨みっこなしの手続きを丁寧に!丁寧に!進めることでした。連日、何時間にも及ぶ議論を尽くした上で、どうしても折り合えない場合は、「客観的手法で決定」という両党間の合意に沿って、最終的には世論調査で決める。

その調査では、民主党案は「立憲民主党」、維新案は「民進党」でした。結果的に5%以上の差が開き、民主党支持層に限っても後者が上回り(無党派層は倍近い差)、我々が提案した「民進党」となりました。が、だからといって、これに不本意な方々もおられることを考えると、率直に喜ぶといった気持ちもありません。

問題はまさにこれからです。私のカウンターパート、党名変更に反対だった民主党の赤松広隆座長も「(調査を)やってよかった。これで前へ進もうという気持ちになれる」「案外良い名前だ」と言っていただきました。

この間、自民党からは「名称ではなく政策、中味だ」と散々批判されてきましたが、我々はすでに昨年末、統一会派を組むときに7項目にわたる詳細な政策合意をしています。「違憲の安保法制の白紙化と対案の提出」「30年代の原発ゼロ」「消費増税の凍結」「議員定数の削減や公務員人件費カット等の身を切る改革」等です。また、「自由」「共生」「未来への責任」という理念を掲げた新党綱領案も発表済みです。

安倍官邸の広告塔のような政治評論家もためにする批判を重ねていますが「まずはこうした綱領、政策を読んでからにしてくれ!」と言いたいと思います。

また、公募や世論調査を「ポピュリズム」と貶している自民党議員にも、「あなたの政党名も公募だったじゃないか!」と言いたい。今とは時代背景もまったく違う昭和30年に「公募」、「国民の声を聞こう」という発想をする政党があった。当時の自民党は極めて先進的、開かれた国民政党だったのでしょう。

それに引きかえ、今の自民党は! 立憲主義も「何するものぞ!」、言論統制で党内もメデイアも震え上がらせる。批判の急先鋒の高村正彦自民党副総裁には、まさに「ブーメランを投げているようなものだ」(安倍首相)という言葉をそのまま返したいものです。

これからは結党大会に向け、安倍政権との政策的な対立軸をしっかり打ち出して、国民のために何をやる政党なのか、さらに鮮明にしていきたいと思います。

(2016年3月20日「江田けんじオフィシャルブログ」より転載)

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