(小野次郎幹事長による党見解の発表 2014年4月4日)
渡辺喜美みんなの党代表の金銭授受問題について
平成26年4月4日 結いの党
報道されている、みんなの党の渡辺喜美代表とDHC吉田嘉明会長間の8億円の金銭授受問題は、我々結いの党所属議員のまったく預かり知らないことです。
我々がなぜ、みんなの党を離党、新党結成せざるを得なかったか。それは決して「内紛」とか「泥試合」という次元の話ではなく、まさに、こうした渡辺代表による不明朗なお金の扱い、当時は、税金である政党助成金と立法事務費の問題でしたが、その税金の使い途を厳しく問いただしてきた党の代表が、自らの税金の運用はブラックボックスに入れ、役員を含め誰もチェックできないという異常な事態は是正すべきという党改革をめぐる問題が大きな理由の一つでした。
昨年、参院選後の夏、我々は両院議員総会の開催を求め問題提起し、「党改革実施本部」設置等の提案までしましたが力及ばず、その結果、江田憲司議員は幹事長を更迭され、柿沢未途議員は党を追い出され、行動をともにした議員はその後冷遇されました。この問題は、当時、政界再編をめぐる路線対立や日本維新の会との関係といった問題にすり替えられましたが、それが真相です。
渡辺代表は、「今回の騒動の本質はみんなの党から分かれた江田憲司氏の結いの党が仕掛けた権力抗争」と強弁していますが、我々が、こういう言い掛かりの類のことに一々コメントする必要はないと考えています。真実は、吉田会長か、その手記の掲載誌にお尋ねになれば自ずから明らかになるでしょう。
渡辺代表にとってそれよりも大事なことは、8億円の授受がこれだけの疑惑を招いているのですから、しっかりと国民に説明責任を果たす、それができなければ出処進退はご自身で判断するということでしょう。
今は別の党とはいえ、古巣の党首への疑惑に悲しい気持ちでいっぱいです。幸い、結いの党に結集した仲間は、当時、この党改革で行動をともにしたメンバーばかりです。やはり、昨年末、離党、新党結成した決断に間違いはなかったと、あらためて決意を新たにしています。
今後とも、「脱官僚」「脱中央集権」「脱利権」でこの国のかたちを変える!政治理念や基本政策を軸に政界再編を成し遂げ、自民党に代わりうる政権交代可能な一大勢力をつくる!しっかり頑張ってまいりますので、皆さんの引き続きのご理解、ご支援を心からお願い申し上げます。