世界の家庭料理を旅しよう!こんにちは、KitchHikeです。
前編に引続き、「ソト・アヤム ラモンガン風」を振る舞ってくれたインドネシア出身のタリさんのインタビュー第7弾後編です。インタビュー前編の「インドネシアの"お袋の味"「ソト・アヤム」ってどんな家庭料理?」もぜひご覧下さい!
それでは、インタビュー後編、スタートです!
ソト・アヤムを頂きながらのインタビュー
■ナシゴレンだけじゃない、インドネシア料理の魅力
初めて食べたソト・アヤム、とても美味しいです!地元ではどういった時に食べるものなんですか?
-タリさん (以下、敬略)
気に入ってくれて良かった!ソトはお昼とか、軽い夕ご飯に食べます。ランチの方が多いかしら。私は朝食べるのが一番好きなんだけど、朝は毎日ナシゴレンという人も多いわね。
インドネシアの食事情を語ってくれました
ナシゴレン、とても美味しいですよね。大好きです!
-タリ
日本でインドネシア料理といったらナシゴレンよね (笑) でも、他にも沢山あるインドネシアの料理を紹介したくて、キッチハイクにソト・アヤムを登録したの。
まだまだ日本では知られていないメニューがありそうですね。地域によってはどんな特色があるんですか?
-タリ
まず、島ごとにそれぞれで全然味付けが違うの。首都ジャカルタがあるジャワ島は少し甘め。赤道に近くてとても暑いから、野菜を生で食べる文化は無いわ。サラダとかも煮たり蒸したりしたものが多いわ。
定番のエビセン。こちらもインドネシア名物です
西のスマトラ島の人達はとても辛いのが好きなの。あとはココナッツミルクを沢山使ったり、タイの料理と具材が似てるわね、味付けは全然違うけど。他のスラウェシ、カリマンタンではココナッツミルクはあまり使わなかったりします。
その中でもタリさんお勧めのインドネシア料理はありますか?
-タリ
ムスリムが多いから豚はほとんど食べないけれど、代わりに「レンダン」というとっても美味しい牛肉料理があるわ。スパイスと牛肉を炒めて、ココナッツスープでゆっくり煮るの。一晩寝かせたレンダンは最高よ。
聞いただけで美味しさが伝わってきます!次回はぜひトライしたいですね。
ところ狭しと積まれたクッキングブック。"料理の勉強が何よりも楽しい"と言います。
-タリ
それから、オランダの植民地だった時代から、コーヒーの生産が盛んね。今日は私の出身地・バンドンで作られている、「アロマ」というコーヒーを用意したわ。
インドネシア・バンドンのコーヒー「アロマ」
キッチンには常備しているというコーヒー
ありがとう!タリさんの地元のコーヒー、楽しませて頂きます。
■「ご飯食べた?」が合言葉!インドネシアの食文化事情
ではバンドンのコーヒーを頂きつつ......インドネシアの面白い食文化はありますか?
-タリ
インドネシアで別の人の家に遊びに行くと、必ず言われる言葉があります。それは「スダマカン(ご飯食べた)?」という挨拶。インドネシア人のおもてなしは、この言葉で始まるの。「食べたよ」って答えると、デザートやお菓子、コーヒーを出してくれます。
「スダマカン」ですね、覚えておきます。「食べてないよ」って答えるとどうなるの?
-タリ
これは質問というよりも、純粋な挨拶なのよ。だから「食べてないよ」って返すことは無いわね。今度インドネシアに行くことがあったら言ってみて (笑)。
"「スダマカン」は覚えておいてね"
とんでもない量のご飯でおもてなしされそうですね......
-タリ
あと、人の家に行く時は必ず「今住んでいる場所」のお土産を持っていくの。緑茶のキットカットがとても人気がある時があって、親戚中に喜ばれたわ。ジョグジャカルタだったら、ジャックフルーツ、ジャカルタだったら、都会で流行ってるものとか。
今度インドネシアに行く時は、「スダマカン」と「地元のお土産」を覚えておきます!
タリさんのインタビューはこれにて終了!インドネシアやその食文化を身近に感じてもらえましたか?料理が大好きなタリさんは「ソト・アヤム」以外にも沢山のインドネシア料理を振る舞ってくれます。興味が湧いた人は、他のメニューもチェック!
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(「KitchHike マガジン」より転載)
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