【前編】 クラウドソーシングで理想のパートナーを見つける ― (株)アクアリーフ 榎本氏 × coopie氏

20代後半のタイミングで、当時勤めていたデザイン会社を辞めて、30歳からフリーランスとして活動できるよう準備をしようと決断しました。小さな会社だったので、取材や印刷の手配などデザイン以外の仕事も経験していたことから、フリーとして独立することへの不安はそこまで大きくはありませんでした。

インターネットを通して非対面で仕事を行うクラウドソーシング。全てがクラウドで完結するとはいえ、人と人との関係性が前提とされることから、受発注者の「相性」は重要である。今回は、ランサーズを通して互いに理想の仕事のパートナーと出会うことに成功したクライアントの(株)アクアリーフ ShopFan事業部の榎本氏と、ランサーのcoopie氏に、対談形式でお話を伺う。[ ランサーズ事務局 ]

ASP型の販売管理システム「助ネコ」をはじめとした、ネットショップ支援サービスの提供を行う。「スッと手に馴染む」「パートさんも使いこなせる」といった使い易さが支持され、多くのネット通販事業者に利用されている。

今回取材にご協力頂いた榎本氏の所属されるShooFan事業部では、個人経営の店舗からチェーン店、大型商業施設に至るまで、誰でも気軽にイベント・キャンペーンが開催できる販促抽選ツールを提供している。

デザイン事務所で7年、フリーとして10年のキャリアを持つグラフィックデザイナー。4歳児を子育て中の母でもある。パンフレットやリーフレットのデザインをはじめ、多岐にわたるジャンルで活動している。

■20代後半に独立、30代にフリーランスとしての働き方を確立

―本日はお忙しい中、お集まり頂きましてありがとうございます。

さっそくですが、まずcoopie様のデザイナーとしてのこれまでについて伺いたいと思います。現在はフリーランスで活動されていますが、その経緯について伺えますか?

coopie氏:

20代後半のタイミングで、当時勤めていたデザイン会社を辞めて、30歳からフリーランスとして活動できるよう準備をしようと決断しました。

小さな会社だったので、取材や印刷の手配などデザイン以外の仕事も経験していたことから、フリーとして独立することへの不安はそこまで大きくはありませんでした。

―なるほど。coopie様はお子さんもいらっしゃいましたよね。子育てにおいて、フリーランスを選択して良かったと思われますか?

coopie氏:

はい、4歳の子供がおりますが、会社を続けていたら子育てと仕事の両立は難しかっただろうと思います。

子供がいると、固定ではなく空き時間を活用するような働き方のほうがいいので。今は自分のペースで仕事ができていますね。

―ランサーズはどのようにして利用し始めたのでしょうか。

coopie氏:

初めはランサーズの事は知らず、他のデザインコンペのサイトで応募したりしていました。

そこからネットを通したデザインコンペに興味を持ち、さらに探してみたところランサーズを見つけ、去年の10月に登録しました。

登録はしたもののしばらく利用はしていなかったのですが、今年に入ってから久しぶりにランサーズに訪れたところ、たまたま「助ネコ」の「イベントブース用ポスターのデザイン」の案件が目に留まり、「案件の内容が自分と合いそう!」と直感的に思って提案してみたのが始まりです。

榎本様:

そうだったのですね。久しぶりにランサーズを訪れて、偶然弊社の依頼を見て気に入って頂けたなんて、なんだか運命的ですね!

フリーランスデザイナー coopie氏

■深いところまで考えつめられた提案の数々

―アクアリーフ様は、coopie様が利用される以前から既にランサーズをご利用でしたよね?

榎本様:

はい、弊社は会社のロゴをリニューアルする際に初めてランサーズを利用しました。

SOHO時代からずっと同じロゴを使用してきたため、「助ネコ」の利用店舗様が増え始めてから、会社として信頼度を高められるようなデザインにリニューアルしようと考えたのです。

―現在のロゴですね。コンペ式で依頼された後の反応はどうだったのでしょう。提案はどのくらい集まりましたか?

榎本様:

コンペ式で依頼したところ、全国から200件近い提案が集まったので大変驚きました。

提案が増える度、「また新しいもの(デザイン)が出てきた!」と社内で盛り上がっていました。また、一つひとつのロゴに込められた思いにも感動しました。

「御社のサイトを拝見して、こういう理由でこういう提案をしました」という様に、どれも深いところまで考えて作られたデザインでした。

ランサーの皆さんは、もの(デザイン)だけでなく、デザインした意図や理由も全てが提案の一部だと考えておられるのだなと。

株式会社アクアリーフ ShopFan事業部 コンサルタント 榎本様

■繰り返す仕事の中で、互いの相性の良さを確認

coopie氏:

その後も、「「Shop fanのスクラッチ (※1)」のイラスト制作」の案件で採用して頂いたり、アクアリーフ様とのご縁は本当に深いですよね。

※1 参加型オンライン集客ツール「Shop fanのスクラッチ」はタブレット画面内のスクラッチを指で削る抽選ツール。

榎本様:

はい。コンビニのオープニングキャンペーンで使用するスクラッチゲームのイラストですよね。

実はあの時、コンペ式で採用するデザインを決めた後になってから、デザインしたランサーさんが、「イベントブース用ポスターのデザイン」の案件で採用したcoopieさんであったと知ったのです。

とても驚きました。その時に相性の良さを確信したので、引き続き「名刺サイズのチラシデザイン」の案件をcoopieさんにプロジェクト式で直接依頼したのです。

coopie氏:

そうでしたね。何度も採用して下さり、ありがとうございます。

ただ、実はアクアリーフ様の案件で落選したこともあったのですよ。

アクアリーフ様の「会社案内のチラシデザイン」のコンペ式の案件で提案してみたものの、残念ながら採用して頂けなかったのです。

しかし、そこで諦めずに次の案件でも提案し、採用して頂けたことで、結果的に現在の様な理想的な関係を築くことができたと思います。

ランサーの皆さんには、「自分が「ピン」ときたクライアント様の案件には粘り強く提案すること」をお勧めします。

自分の中で「この方だ!」と直感的に思ったクライアント様の案件に何度も提案し採用して頂くことが出来れば、理想的な関係を作ることができる可能性が高いからです。

coopie氏が担当された「Shop fanのスクラッチ」のイラスト

(後編に続く)

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