【連載】vol.1  私が"旅人生"を選んだ理由~旅をして見えてくるもの ~定住旅行家ERIKOの"幸感力"を磨く旅~

私が現在国内外でしていること、それは、滞在型の旅。これを、私は"定住旅行"と呼んでいます。

Lealtaで記事を書かせてもらうようになってから、1年以上が経ちました。これまで、様々な国に関する記事を毎月みなさんにお届けしていましたが、今回からその根本となる自分自身のライフスタイル、つまり旅人生について書いてみようと思います。

日本半分、海外半分というライフスタイル

1年の半分を海外で過ごし、半分は日本で生活する。これが今の私の生活スタイルです。現在の自分の状況は、10年前の私は想像していたわけでもなく、強く望んだわけでもなかったのですが、結果として今のような形になりました。

私が現在国内外でしていること、それは、滞在型の旅。これを、私は"定住旅行"と呼んでいます。それは、「現地の方の家庭に一定期間ホームステイをしながら、住まうように旅する」という新しい旅のスタイルです。

幼い頃の旅の記憶

旅をライフワークにするようになった自分を振り返ってみると、その根底には子供の頃の体験があったように思います。私の家族は旅行好きで、休みの度に全国各地へ出かけていました。子供の頃のことなので自分の意思で行ったわけではありませんでしたが、様々な場所を訪れた経験の積み重ねが、移動することに対してのフットワークの軽さ、今見ているものだけが全てではないこと、情報や聞いたことを実際に自分の目で確かめ体験する大切さの基礎を作ってくれたのだと思っています。

その土地へ実際に行くという行為は、訪れる先で出会うものと自分の関わりが始まり、無関係ではなくなることでもあります。それが何か新しいことを始めるきかっけとなったり、自分の存在を違う角度から見直したりすることができるのだと思います。

海外へのきっかけは語学留学

ひとりで海外へ行ったのは、高校2年生の16歳の時でした。きっかけは、英語を勉強するための語学留学です。そこで初めて異文化交流やホームステイを体験しました。語学学校には世界各地から人種や宗教、異なった文化を持つ人びとが集まっていました。彼らと日々触れ合ううちに、世界の広さや奥深さをひしひしと感じ、興味の扉をノックするようになりました。

言語好きが生じて、社会人となってからも、世界各地で語学留学を繰り返しました。言語習得に伴い各国でホームステイを繰り返すうちに、現地の人びとの生き方や価値観、文化や生活にとても興味を持つようになりました。それは、私の思っている常識や物の見方を壊し、新しい景色を見せてくれるようでした。

だから私は世界を見に行く

日本を離れると、人間の生き方や価値観はひとつではないことを感じます。

自分の想像を絶する世界が存在する、自分の当たり前が通用しない、世界にはこんなにも多様な生き方をしている人がいる。未知とも言える世界との出会いは、自分が内包している様々な部分を引き出してくれ、自然とその場所での自分の出番はどこにあるのだろうと感じ始めるのです。

心の中に世界を想像する場所を設けることは、ある種の豊かさを私たちに与えてくれます。そして、様々な関わり合いで生まれた体験が、この世界で起こっていることを他人事ではなくしてくれます。

私はそんな世界中に存在する多様な人びとの生き方を、自分の体験と共に伝えていきたいと思っています。

次回は通常の旅と"定住旅行"の違いについて書きます。お楽しみに!

Lealta(レアルタ)/Photo&ライター:ERIKO(モデル・定住旅行家)

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