マチノコトでは、島根県津和野町で活動する若者たちが開催した「津和野みらいフェスタ」の模様を紹介しました。
この町は、「FoundingBase」という団体が若者を地域に送り込み、様々なプロジェクトを実施してもらうという活動を行っており、町の住民とともにこの地域の未来を変えていこうという気風が感じられる場所です。
そんな津和野から廃校寸前の小学校を救うためのクラウドファンディングプロジェクトがスタートしました。
廃校寸前の小学校を救いたい
島根県津和野町の左鐙(さぶみ)小学校は、2015年の4月までに、16人の小学生が在籍していなければ廃校になってしまうという状況だそうです。
小学生を地域に呼ぶためには、家族が引っ越してくる必要がありますが、津和野町は移住できる環境が十分ではない状態。そこで、クラウドファンディングを活用して、この地区の空き家を改修し、移住できる環境を整えることを目指しています。
目標としている金額は600万円。集めた金額は空き家2棟のトイレ・お風呂などの改修費用として使われるそうです。空き家の改修には最低でも800万円はかかるという計算になっており、地域の方々が集められるお金は200万円ほどのため、足りない金額をクラウドファンディングで集めようとしています。
空き家再生とクラウドファンディングについては、先日別の連携も発表しており、空き家問題に取り組むアプローチのひとつとしても注目です。
プロジェクトを立ち上げたのは地元中学生
このプロジェクトを立ち上げたのは、左鐙小学校を卒業し、現在中学生の鈴木智也さん。
母校である小学校を残すために出来るだけのことをしたいと思い、親や左鐙に住む大人たちと相談した結果、左鐙小学校のある左鐙地区に移住してくる人たち用の空き家の改修プロジェクトに挑戦することになったそうです。
そんな鈴木さんは、今月開催される「TEDxKids@Chiyoda 2014」にもスピーカーとして登壇予定です。
自分が通っていた小学校がなくなってしまわないように、できることを考え、挑戦をスタートしている鈴木さん。改修した住宅に子どもがいる家族が入居してくれれば、新しい小学生が左鐙小学校に通ってくれる可能性も出てきます。
存続する可能性を少しでも上げるための鈴木さんのチャレンジ。関心を持たれた方はこちらのプロジェクトページをご覧ください。
(2014年11月17日の「マチノコト」より転載)