脳の神経回路における約20~50 Hzの振動であるガンマリズムの乱れは、さまざまな神経疾患の顕著な特徴であり、アルツハイマー病患者や特定のアルツハイマー病マウスモデルで観察されている。
L Tsaiたちは今回、こうしたガンマ振動の乱れがアルツハイマー病の5XFADマウスモデルでも見られ、ガンマ振動はプラークの形成や認知機能の低下が開始するのに先立って減弱することを明らかにしている。注目すべきことに、APP/PS1などの複数のマウスモデルと野生型マウスで、ガンマ周波数(40 Hz)で振動するようにニューロンを訓練すると、アミロイドβペプチドのレベルを減少させることができた。
Nature540, 7632
2016年12月8日
原著論文:
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doi:10.1038/nature20587
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