水の凝固は地球の気候に極めて重要であり、気象や気候の正確な予報は氷核生成速度の確実な予測に懸かっている。
そうした予測は、初期に形成される氷の微結晶の構造が熱力学的に安定な六方晶氷の構造に一致すると仮定とする古典的核生成理論に基づいていることが多い。
今回L Lupiたちは、単純な水モデルを用いてシミュレーションとエネルギー計算を行った結果を報告し、形成されつつある微結晶では、六方晶氷よりも積層不整のある氷の方が安定であり、氷核生成速度は古典的核生成理論による予測よりも3桁以上速いことを示している。
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この影響は、雲モデルにおいて、また実験室条件で測定した氷核生成速度を解釈してその速度を雲において重要な温度まで外挿する際に、考慮する必要がある。
Nature551, 7679
:10.1038/nature24279
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