腫瘍は、がん治療の間に薬剤抵抗性となることがある。
加えて、いわゆる「persister」細胞、つまり執拗に残存する細胞が生じて、これらがリザーバーを形成し、そこから薬剤抵抗性がん細胞が出現することもあり得る。
persister細胞はすでに、一部の薬剤には感受性を示さなくなっている。
だが今回、M McManusたちは、persister細胞はある種の間葉系細胞と同じような状態となっていて、そのために脂質ヒドロペルオキシダーゼGPX4の阻害に選択的感受性を示すことを報告している。
従ってGPX4を標的とすることは、薬剤抵抗性の防止につながる可能性のある新たな道を開く。
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doi: 10.1038/nature24297
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