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「自分の人生に嫌気がさした」「事件を起こせば刑務所に戻れると思った」。6月21日、ネットカフェで女性店員を人質に立てこもって逮捕された男が口にした言葉だ。事件当時の所持金は数百円だった。
コロナ禍3年目、止まないどころか深刻度を増すSOSの声。そんな中、始まった戦争。ウクライナでもロシアでも膨大に貧困層が生み出されるという予想がある一方、私たちの生活への影響もどんどん大きくなっていくだろう。
これがあなたたちが望んだ光景か━━。極寒の中、炊き出しの行列を見るたびに、政治に対する猛烈な怒りが湧き上がった。このような光景を作った政治家たちは、彼ら彼女らの苦境を見ることなどなく、年末年始、暖かい部屋で優雅に過ごしているのだろう。
このニュースを知った時、コロナ禍の2年近くで相談を受けてきた人たちの顔が浮かんだ。強烈な忌避感の背景にあるのは、自民党議員が積極的に行ってきた生活保護バッシングだろう。
“今晩”なんとかできる『せかいビバーク』を立ち上げた、つくろい東京ファンドの佐々木大志郎さん。この支援を思いついたきっかけについて話を聞いた。
病気療養中の人、新型コロナの影響で失業した人…。利用者たちは様々な事情を抱え、奈良の「まるかつ」を訪れる。
「一部が犠牲にされる社会」を作ることに加担したくせに、若者をバッシングする年長世代の人々。無知でクソな大人を黙らせたい━━。そんな怒りが、私が政治に目を見開く大きなきっかけだった。
この一年半、住まいも仕事も所持金も失った人たちの声に、相談会などで耳を傾けてきた。彼ら彼女らの言葉を要約すると、「餓死か自殺かホームレスか刑務所か」という「最悪の四択」になる。そんな社会は、はっきり言って終わっている。
「出世払い」型の奨学金のほか、コメや野菜の現物支給、それに速やかな現金支給が挙げられた。
DaiGo氏の発言の問題は、なぜそのような発言をしても許されると思っていたかだ。その問いとともに頭に浮かぶのはやはり、自民党が野党だった2012年春の生活保護バッシングである。