seikatsuhogo

「もう限界なんです。お金を出してください」。東京・高円寺のコンビニで店員を脅して逮捕された男が口にした言葉だ。男は46歳。私と同世代のロスジェネだ。
「家なき人に、社会はそんなに優しくない」ーー。『家なき人のとなりで見る社会』の著者、小林美穂子さんはそう話します。
2月1日、大きな動きがあった。一連の裏金問題に憤る人々によって「自民党ウラガネ・脱税を許さない会」が結成され、10人の自民党議員を「所得税法違反(脱税)」で刑事告発したのだ。
90年代の就職氷河期に社会に出たロスジェネが50代を迎えつつある。これから先の人生、むっちゃ不安じゃないですか? 私はと言えば、もちろん不安だらけだ。
この一年以上、支援現場を苦しめているのは「悪質貧困ビジネス」の進化だ。「即日入居」「初期費用ゼロ」などを謳い、郊外のアパートに困窮者を住まわせて生活保護を利用させるのだ。が、もちろんそれだけでは終わらない。
来年こそは、弱者を切り捨てるような自民党政治が一掃され、もう少し優しい社会になりますように。
「生活保護引き下げなんて自分に関係ない」。そう思う人もいるだろうが、生活保護の基準はあらゆる社会保障制度と連動している。自分が影響を受ける可能性は大いにあるのだ。
声を上げると、確実に誰かが生贄になる。場合によっては名前や個人情報まで晒される。「当事者の勇気」に依存した運動は見直すべき時期に来ているのかもしれない。
「食品の値上げで、買い物の時も制限される。7〜9月の電気代が不安」「40度近くに気温が上がり、エアコンなしでの生活は無理がある」…。国はこの悲痛な声にどう答えるのか。
東京・江戸川区のアパートで65歳の男性の遺体が2カ月以上も放置されていたことがわかった。なぜ、前代未聞の「遺体放置」が起きたのか。