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2015年10月18日 01時19分 JST | 更新 2016年10月16日 18時12分 JST

僕はみんなと一緒に運動したくない。本当にひとりになれる時間だから。

自分ひとりのトレーニングも試してみて欲しい。

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trail running. freeze action...

僕はみんなと一緒に運動したくない。

たしかに僕は人が苦手だけれど、それが理由ではない。グループでのトレーニングが効果的でないと言っているわけではない。複数人とクラス形式で行われる「クロスフィット」などの反復運動を取り入れたトレーニングは効果的だといわれている。

ひねった胴体の写真をSNSでシェアし、みんなからの反応を期待する人は、僕の友人にもいる。「クロスフィット」に効果があることは認めよう。僕自身、関連ブログもたくさん読んだし、実際にその効果は証明されている。「クロスフィット」をやっていた友人は、きっと今頃、格闘家映画「ブラッドスポーツ」のジャン=クロード・ヴァン・ダムのような肉体になっているだろう。それはそれでいいと思う。

しかし、「クロスフィット」をすると、僕がトレーニングをするときに最もやりたくないことも避けて通れない。みんなで手助けし合い、もしかすると会話までしなければいけないかもしれないのだ。

「さあ、準備はいいかい」

僕はやめておくよ。

努力やハードなエクササイズ、限界に挑戦する精神、輝かしい成果や友情などは、素晴らしいと思う。しかし今一度敬意を込めて言わせてもらおう。僕はやめておきます。

これは何も「クロスフィット」に限ったことではない。グループランニング、グループヨガ、そしてみんなで「Tシャツをまくり、額の汗を拭って、腹筋を見せつける」エクササイズについても、僕は同じように思っている。

僕もチームスポーツを楽しむことはあるが、みんなでトレーニングはしたいとは思わない。

僕にとってトレーニングの時間は、自分でいられる時間だ。ただそれだけなのだ。健康のためにトレーニングをしているのも確かだ。修行僧のように自らを追いこんで精神を鍛えようとしているわけでもない。トレーニングを続けると健康で、気分良くでいられるからだ。これは僕にとって、ただ毎日タスクとしてこなす以上の意味がある。1日の中で数少ない、もしかすると唯一の、自分の内面と向き合える時間なのだ。

自己中心的な発言だと受け取られてしまうかもしれないが、これが大事だと思う理由を説明させてほしい。僕はひとりだけの時間を大切にしている。しかし完全にひとりきりになることはできない。まわりを見回してみても、そんな人はひとりもいない。地下鉄でも、街中でも、信号待ちの車中でも、さらに運転中、テレビを観ているとき、仕事中、ベッドの中......みんな電話やメール、Twitter、Facebook、Instagram、PinterestなどのSNSに釘付けになっている。

今さら指摘することではないけど、これは真実だ。アメリカ人のコメディアン

で脚本家のルイス C.K.が「コナン」の中で、僕たちの社会(少なくとも僕自身はそう)が病んでいると言っていた。

日常生活の中でつながっていないときはない。ありえないくらいつながっている。あなたもそうだろう。それなのに、トレーニングひとつをとっても、ついつながるきっかけと考えてしまう。みんなと社交的につながり、SNSでもつながり、イヤホンを通じてつながり、アプリでもつながる。

僕はテクノロジーを恐れて毛嫌いしているわけではない。人付き合いは、ほんのちょっと苦手なくらいだ。でも、この疑問はすべての人に当てはまるのではないだろうか? ひとりで考えに浸ることのどこがいけないのだろうか、と。

本当につながっていないといえるのは、外でランニングをするときくらいじゃないだろうか。ジムのランニング・マシーンの上で、つながりを断ち、自分の内面と向き合う時間を求めること自体が、そもそも無駄なのだ。外に走りに行くとき、僕はイヤホンや、メールや、SNSやそれ以外のくだらないものから開放され、自由でられる

とてもシンプルだ。走り始めは、たしかに頭のなかでゴールをイメージするが、途中から、走ること自体で頭が一杯になる。僕の場合は、最初の6キロは、バテなければ速めに走り、次の6キロ少しペースを落とす。そしてようやく12キほど走ったところでリズムをつかむ(人によってペースは違うと思う)。

一旦リズムに乗ると、やっと本当にひとりになれるんだ。僕の心地良い空間だ。この時間を使って、僕にとって重大なことついて考えたり、ストレス発散をしたり、時にはアメリカのバスケットボールチーム「ニューヨーク・ニックス」をよりよいチームにするにはどの選手をトレードすべきか(お願いだからイマン・シャンパートは残して欲しい)について考えたりもする。

すると、不思議なことが起こる。自分の周りの環境に目が行くようになるのだ。日に照らされた木がキラキラと僕に光をこぼし始めたことや、生まれて間もない赤ちゃんを家族がうれしそうに連れて歩いていること、30代の人たちが自分たちで決めたルールでライブアクションRPGに夢中になっていること。

僕が適当にあることないこと言っているように聞こえるかもしれない。でも、つながりを断った瞬間、すぐに本当の自分とつながっているとわかる。まわりを取り巻く環境とつながることができる。自分の思考と、自分の身体と、自分自身とつながるんだ。

トレーニングをする理由は人それぞれだし、僕自身「他人に迷惑さえかけなければ好きなことをすればいい」と思っている。「クロスフィット」のチームトレーニングでリラックスしたり、気持ちが晴れたり、ストレス発散になったりするんだったら、そうすべきだと思う。ヨガやブートキャンプ、それ以外のこともやってみるといいだろう。

ただ、自分ひとりのトレーニングも試してみて欲しい。自分自身について、発見があるかもしれないから。そういうのも、いいものだ。

このブログはハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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