政治家のあいさつや紹介は1人で十分。学校式典は「子どもファースト」で

ほんとうに子どもたちに向けた魂のメッセージを政治家・議員たちが発するようになれば、また評価も変わってくるのかもしれませんね。

こんばんは、東京都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

4月6日は素晴らしい天候に恵まれ、各地で区立小学校の入学式が行われました。私は例年通り、母校の王子第二小学校に出席。

少子化でずっと1クラス編成が続いてきた小学校ですが、最近はファミリー世帯向けのマンションが町内に完成したこともあって、今年は文句なしに2クラス編成の人数が入学。

以前にご紹介した23区格差」の中で指摘されていた通り、北区は住宅環境が不十分なため、小学生・中学生の子どもを持つファミリー世帯の区外流出が続いています。

こうした結果と光景を目の当たりにすると、古い町並みを残すことも大事な一方、やはり再開発の重要性というのを痛感せざる得ないと思った次第です。

さて、SNSを見ると多くの政治家・議員たちが各所で入学式に出没し、来賓あいさつなどをしておりましたが、社会起業家の駒崎さんからはこんな指摘も。

ありとあらゆる学校式典に出席している政治家として少しだけ擁護すると(苦笑)、入学式は小さな子どもたちに慮って、まだしも政治家や行政関係者のあいさつが少ない方で、1時間以内に終わります。

北区の場合、卒業式や周年行事だと区長・議長・教育庁と続き、さらにずらりと並んだ議員たちの来賓紹介があるので、けっこうな時間がかかります。

あいさつ・祝辞に関しても、政治家が代表して1人だけメッセージを送るならば意義があることだと思うのです。その場合は区長が良いと思いますが、

「あの人って、どういう人なんだろう?」

「なんでこの場所で挨拶してるんだろう、偉い人なのかな?」

「帰ったらお母さん・お父さんに聞いてみよう!」

という風に「政治家」なる存在とファースト・コンタクトが発生し、さらには家で保護者の方がそんなお話をしてくだされば、それが政治というものを認識したり、興味を持つきっかけとなる可能性があるからです。

…ポジティブすぎる考え方かもしれませんが、単純接触というのはけっこう重要で、政治家というものに事あるごとに触れておくことには、政治を身近に感じさせる効果が間違いなくあります。

しかしながら、そのの効果を期待するならやはり1名で十分。さらに来賓を一人ひとり読み上げる必要もありません。リストにして、保護者の方に配っておけば良いのではないでしょうか。

政治家・議員の出席者が、激減するかもしれませんけどね?!

まあ究極的に言えば、

「政治家のあいさつなんていらないよ」

と思われてしまう最大の原因は、子どもにとっても大人にとっても政治家のスピーチ内容がめっちゃつまらないからだと思います。

用意された原稿を棒読みするのではなく、ほんとうに子どもたちに向けた魂のメッセージを政治家・議員たちが発するようになれば、また評価も変わってくるのかもしれませんね。

首長でも議長でもない私には、まだ入学式や卒業式で祝辞を読む機会はありませんが、もしそういう機会を得るときには、聞いてよかったと思われる・心に残るスピーチをできるように心がけたいと思います。

それでは、また明日。

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