こんにちは、または初めまして、とりあえずビールと申します。
ゲルマン人の夫との生活などについて書いております。現在は日本に住んでおります。
以前私がドイツで暮らしてたとき、ドイツ在住の日本人たちと度々話題にあがったドイツ生活で困ったこと、それはお洗濯。
ドイツの洗濯機はドラム式。基本的にお湯で洗います。30度~90度。冷水モードもあるようですが(ウール等)、皆さんどうやら普通の洗濯物は30~40度で洗ってるようです。あと、ドイツは硬水なので黒ずみや石鹸カス防止等のため、洗剤と共にカルキ除去の薬も入れます。
洗濯機の性能ではなく水質やら温度のせいで、色あせが早く色移りも……。
色ものと分けてはいたけど油断すると全てくすんだ色合いに。そして洗い上がりがゴワゴワ。柔軟剤を入れても柔らかくならない。ガンガン柔軟剤を入れてもならない。匂いが強くなるだけ。一体なにを柔軟にしてくれているのか。などなど、洗濯に関しては不満が多かったです。私の使ってた洗濯機が安物だったとか、服も安物だったとか、そこらへんも原因かと思われますが……。
ドイツで1年洗濯してたら全て捨てるしかない。と思っていたら、ゲルマンさんに全く反対のことを言われました。日本で1年洗濯してたら全て捨てるしかない、と。わー何この屈辱感。
なによりも心外だったのは、日本に来てる留学生ネットワーク内で「日本の洗濯機はダメだから気をつけろ」などと言われてたらしいんです。彼らは日本の洗濯機に対して不満を持っていたのには笑いました。慣れの問題なのでしょうか。そして我が家のゲルマンさんもご多分に漏れずドイツの洗濯機神話を信じております。しかも激しく。ドイツ洗濯機教の敬虔な信者です。
日本に留学してた1年間、下宿先にあった縦型洗濯機で洗ってたものがみんな微妙にくすんだ色合いになって捨てようと思ってたけど、ドイツに戻ってドイツの有能な洗濯機で洗ったら見事にまっ白元通り! というエピソードをドヤ顔で披露する彼を見て、いや、それ何かの間違いだと思う。と心の中で突っ込んでおりました。
実際、縦型よりドラム式の洗濯機の方が有能ではあるそうです。しかし彼の中で問題はそこでは無い。お湯で洗わないと汚れがきちんと落ちないと思ってるんですね。
結婚して日本に引っ越してきて初めて自分で洗濯機を買う時、絶対にお湯で洗う洗濯機じゃないとヤダヤダ! と駄々をこねまくっておりました。なので一応電器屋の店員さんに聞いてみましたが、あることはあるけど、ドラム式ですこぶる高価なものになっちゃうとのこと。当時住んでいたアパートは洗濯機置き場が屋外。そんな贅沢品をお外に放置なんてできません。
とりあえず、どうにかゲルマンさんをなだめたりすかしたりしつつリーズナブルな縦型洗濯機を購入。
一度洗濯したものを厳しくチェックされました。一度で激しく毛羽立ってる気がする、ドイツの洗濯機じゃこんなにならない。とかなんとか。あんまりシツコイので、ドイツから持ってきたTシャツで、まだ日本の洗濯機で洗ってないものと洗ったものとを比べてもらいました。明らかに同じですが、認めたくないゲルマンさん。
聞いた話だと、日本の洗剤は水でもよく落ちるようにできてるらしい。とゲルマンさんに教えたら「それならお湯の方が更に落ちるじゃん!そんなイイものならドイツに輸入されてもおかしくないじゃん! なんでないんだよ! 嘘だからだ!」と反論されました。たぶんそれ、水質の問題とか?
最終的にはもうここ日本で生活するしかないからと観念して、彼なりに日本の洗濯機を受け入れようと努力していました。
それでもいまだにお湯で洗いたがってます。
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