寝具やバスアメニティといったゲストルームの設備は当然重要だけれど、いつまでも記憶に残るホテルの客室というと、結構外の景色がキーポイントになってくるんです。
その土地らしい外の景色があってこそ、客室自体もひとつひとつがユニークになる、というのも事実。今回は、そんな周りの景色を大切に取り込んだホテルを10軒ご紹介。
スリランカのホテル開拓はずっと、首都コロンボをはじめ海岸線沿いが中心でしたが、旅好きな人ならここ「セイロン・ティー・トレイルス」など、内陸の美にもしっかり触れておきたいもの。
海抜高度1.2kmに位置するこのリゾートからは、目下のキャッスルリー・ダムと、辺りを包む世にも美しい田園風景をじっくりお楽しみください。
知る人ぞ知るワインの発祥地として、近年特に注目を集めはじめている国、ジョージア。都市部でも郊外でも、目を楽しませてくれる要素がたっぷり溢れています。
コーカサス山脈が目の前に広がるここ「ルームス・ホテル・カツベギ」も、ご覧の通り、景色圧巻。壁一面に広がる窓のおかげで、朝目覚めた瞬間から夜眠りに着くまで、その美観を拝むことができます。
老舗高級ホテル「ザ・フェアモント・サンフランシスコ」のゲストルームは、その伝統を覆すことなく、少し残念なくらいクラシカルなラグジュアリー空間です。
けれど、それでもやっぱり訪れる人の足が絶えない理由の一つは、ここから眺める景色。一等地ノブヒル地区の高台から、サンフランシスコとゴールデンゲートのパノラマをご堪能あれ。
無駄のないモダニストスタイル建築と、それを引き立てるデザインアクセントが魅力となった「ヴィラ・エストラムーロス」。
インテリア鑑賞しているだけでも十分楽しむことができそうですが、丘の上のアライオーロスの村をはじめ、辺りを囲むポルトガルの田園風景をセンス良く縁取る窓に目を向けることもお忘れずに。
観光客が思い描く典型的なマンハッタンの街並みといえば、タイムズスクエアをはじめとするミッドタウンの高層ビル街でしょうか。
でも、お洒落なニューヨーカーが集まるダウンタウンを滞在拠点にするなら、「ホテル・オン・リヴィントン」へ。背が低い建物が多いエリアだけに、視界を邪魔するものも少なく、スカイラインや橋など、この街ならではの景色が一望できます。
南アフリカのケープタウンは、ただでさえ美しい町として有名だけれど、ここ「ザ・トウェルブ・アポストロス・ホテル」は、そんな周囲の自然美をさらに見事に演出する一軒。
一方に大西洋、もう一方にはテーブル山と、このホテルの名前の所以となったトウェルブ・アポストロス山脈が広がり、見渡す限り素晴らしい自然が目に飛び込んできます。
「でも、やっぱり都会の屋上が好き!」という人にお勧めしたいのは、バルセロナの「ユルバン・トラファルガー」。
必ずしも大きいとは言えないサイズの屋上ですが、近くのカタルーニャ広場の喧騒を離れ、浅いプランジプールで足を泳がせながら、爽やかなカクテル片手にちょっと不思議なこの街を眺めてください。
メンドーサから南へ1時間半。ウコ・ヴァレーは近年、注目のワイン産地として賑やかになってきました。もちろん景色も魅力的。
「ザ・ヴァインズ」では、遠くに広がるアンデス山麓と、その手前のぶどう園の牧歌的な姿を、客室を出ることなく拝むことができます。この素晴らしい景色をつまみに、自慢のワインをたっぷり味わいましょう。
「アセンズワズ」は、"was"と過去形動詞を名前に取り込みながらも、モダンで、国際的かつ前衛的な現在進行形のアテネの姿を反映したホテル。
客室によっては、窓からアクロポリスの丘を眺めることができ、古のギリシャを夢見るのにぴったり。街向きの部屋に当たっても、屋上のテラスに足を運べばご覧の通り、ご利益ありそうな景色にあやかれます。
喧騒溢れる地上にいると、東京がどれだけの大都会か忘れてしまいがち。でもそんな時は、日本橋の「マンダリン・オリエンタル」へ。
建物の38階より上がホテルとなっているから、どのフロアからも納得の景色が見られるのは当たり前。そのスケールを改めて確認すると、見慣れた街が急にエキゾチックに感じられそうです。
From: Tablet Magazine