新国立競技場のあやまちを繰り返さないために

これまでの行革推進本部での検証作業の中で、JSCが設置した有識者会議が議論らしい議論を行わず、単に決定を追認するだけの場であったことが大きな問題だったことが明らかになっています。

原発の再稼働や戦後70年の談話など、お盆に入っても話題は豊富ですが、自民党の行革推進本部長としては、8月14日に開催された「新国立競技場整備計画再検討のための関係閣僚会議」で決定された「再検討に当たっての基本的考え方」の内容が、8月13日付けの読売新聞で報道されたという事態を重く見て対応しています。

これまでの行革推進本部での検証作業の中で、JSCが設置した有識者会議が議論らしい議論を行わず、単に決定を追認するだけの場であったことが大きな問題だったことが明らかになっています。

今回、まず、関係閣僚会議で決めるべき内容が、事前に漏れていたこと、そして読売新聞という特定のメディアに繰り返しリークされていることを行革本部としては、問題視しています。

関係部署による調査の結果、明らかにリークがあったこと、しかし、その内容は最新のものではなく、バージョンのふるいものであることがはっきりしました。

また、この基本的な考え方を決定した第3回の関係閣僚会議が、8月14日の午後4時45分から午後4時55分までの10分間だけの会議であったことも、行革推進本部としては問題視しています。

わずか10分間の会議で、事務方が用意したペーパーを追認するだけでは、JSCが設置した有識者会議と何ら変わりはありません。

お盆明けに、行革推進本部長から関係閣僚会議議長を務める遠藤大臣への公開書簡という形で問題点を指摘し、是正を求める予定です。

(2015年8月17日「河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」より転載)

注目記事