ヒノキ花粉、ここ5年で最も多量に飛散中(データ)

花粉の発生源である多摩地方のヒノキ花粉の飛散数がここ5年にはないほど多量となっています
tenki.jp

桜の季節を迎えたのに、花粉症の症状が治まらない方も多いかもしれません。関東のスギ花粉のピークは越えていますが、ここ数日、ヒノキ花粉が最近5年間のデータでは見られないほど多量に飛散しています。

ヒノキが多量飛散

東京都健康安全研究センターのデータによりますと、ここ数日、花粉の発生源である多摩地方のヒノキ花粉の飛散数がここ5年にはないほど多量となっています。

上の表は2013年から今年にかけて、「ヒノキ花粉の日毎の飛散数」を多い方から並べたものです。(2013年~2017年は1月4日~5月中旬までのデータ、今年は1月4日~3月28日までの日ごとのデータです。)これを見ますと、多摩地方の各地で、今年が上位を占めているのが分かります。しかも、これまでの多い日に比べて、何倍もの値になっている地点が多くなっているのです。

スギ花粉の飛散はピークを過ぎたものの、今年は例年以上にヒノキ花粉に注意が必要です。

日本気象協会 本社気象予報士 熱中症予防指導員

吉田 友海

信託銀行に勤務しながら、気象予報士の資格を取得。仙台に移住し、「民放ラジオ」や「NHK山形」で気象コーナーを担当。その後、東京に戻り、「NHKラジオジャーナル」で気象キャスターを務めました。

現在は、一児の母となり、天気予報と子育てに奮闘する毎日。ラジオの気象コーナーを担当したり、テレビ局の天気原稿や地方紙のコラムも執筆しています。

土砂降りの雨の中、小さな子供を連れて歩くのは大変!暑ければ熱中症が心配だし、寒ければインフルエンザが心配。以前より天気に敏感になりました。お母さん予報士として、生活に密着した情報を伝えていきたいと思います。

(2018年3月30日tenki.jp「しぶとい今年の花粉 ヒノキが多量飛散」より転載)

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