台風23号 いつもと違う

台風23号はいつもの台風とは少し違います。

台風23号はいつもの台風とは少し違います。日本より東側で発生した台風は日本に近づくと、偏西風に乗って、東よりに進むことが多いですが、今回は北西方向に進み、日本に近づく恐れがあります。

■ いつもと違う 台風23号

日本より東側で発生した台風は日本に近づくと、偏西風に乗って、東よりに進み、日本から離れた進路をとることが多くなっています。

ただ、今回の台風23号はいつもとは違う進路をとる予想です。

台風23号は現在、南鳥島の南を西よりに進んでいますが、明日以降、北西方向に進み、8日から9日にかけて北海道に近づく恐れがあります。

今回は台風を流す風がなく、このような進路をとる予想となっているのです。

このように北西よりに進み、北海道付近まで北上した台風は過去にもあまりありません。

1951年以降では5個だけと10年に一度程度です。

現在は、日本の東の海上を離れて進んでいますが、油断はできないのです。

また、今回の台風は大型なため、比較的離れて通る地域でも影響を受ける可能性があります。

■ 日本への影響は?

【波】

小笠原や関東から北の太平洋側では今週の半ばにかけて、うねりを伴って波が高いでしょう。

沿岸部では注意が必要です。

越波などの影響を受ける道路もありそうです。

【風】

大型なため、7日水曜日あたりは関東でも沿岸部では強風域に入る可能性もあります。

沿岸部を中心に風が強まる所があるでしょう。

東北も8日木曜日あたりは広く強風域に入る可能性があり、強風に注意が必要です。

北海道は8日木曜日から9日金曜日にかけて東部を中心に暴風域に入る恐れがあります。

【雨】

台風本体の雨雲は今のところ本州付近にはあまりかからずに海上を通る可能性が大きくなっています。

ただ、北海道には活発な雨雲がかかり、東部を中心に大雨となる恐れがあります。

北海道では先日、猛烈に発達した低気圧の影響で大荒れとなったばかりですが、今回は東部を中心に雨風ともに強まり大荒れの天気となる恐れがあります。

交通機関へ影響のでる可能性もありますので、注意が必要です。

【関連リンク】

2013-12-24-01_04.jpg

吉田 友海

気象予報士

信託銀行に勤務しながら、気象予報士の資格を取得。仙台に移住し、「民放ラジオ」や「NHK山形」で気象コーナーを担当。その後、東京に戻り、「NHKラジオジャーナル」で気象キャスターを務めました。

現在は、一児の母となり、天気予報と子育てに奮闘する毎日。ラジオの気象コーナーを担当したり、テレビ局の天気原稿や地方紙のコラムも執筆しています。

土砂降りの雨の中、小さな子供を連れて歩くのは大変!暑ければ熱中症が心配だし、寒ければインフルエンザが心配。以前より天気に敏感になりました。お母さん予報士として、生活に密着した情報を伝えていきたいと思います。

注目記事