写真家のマイケル・ファラオ氏はまだ22歳だ。それでもすでに、見知らぬ他人の顔に刻まれた物語を捉える、並外れた能力を有している。
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ニュージーランドを拠点に活動するファラオ氏は、米国のカリフォルニアで休暇を過ごした際に、見る人の心を捉えて離さないシリーズ作品「ロサンゼルスのホームレス」を制作した。
これらの写真は、抑えた色合いだが洗練された見事なクローズアップ・ポートレートで、ハリウッド地区に住むホームレスたちのひとりひとりを、驚くようなディテールで映し出している。
「自分の住む街にはロサンゼルスほどたくさんのホームレスがいないので、今回のプロジェクトで、彼らの人生の物語や、ホームレスになった経緯を聞いたのが興味深かった」と、ファラオ氏は語っている。「このプロジェクトは悲しいものであると同時に、自らを謙虚にさせるものでもあった」
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ホームレスたちは、「存在しないもの」として扱われることがあまりにも多い。しかし、ファラオ氏の鮮明なポートレートは彼らの容貌を隅から隅まで映し出し、「いままで知らなかった人」の、嘘偽りのない印象的な姿を捉えている。
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[(English) 日本語版:松田貴美子、合原弘子/ガリレオ]