統一球、2013年よりもっと飛びやすくなっていた NPB発表

プロ野球の公式戦で使われる「統一球」が、また飛びやすくなっていたことが分かった。
時事通信社

プロ野球の公式戦で使われる2014年の「統一球」が、飛びやすくなった2013年のボールよりもさらに飛びやすくなっていた。

日本プロ野球機構(NPB)は4月10日、2014年シーズンのボールの反発計数が、NPBが定めた上限値を上回っていると発表した。原因は不明といい、すべてのボールを製造しているスポーツ用品メーカー「ミズノ」に原因調査を求めた。

反発係数の検査は毎年3~5回行っている。1回目の今回は3月29日の使用球を、6球場から各1ダース抽出。日本車両検査協会に委託して反発係数を計測した。NPBは統一球の反発係数を0・4034~0・4234と定めているが、検査結果では5球場のボールの平均値がNPBの上限値を上回った。最も数値が高かったのは東京ドームの0・428で、最も低かった西武ドームでも上限ぎりぎりの0・423だった。

 開幕から各球団が10試合を終えた時点での総本塁打数は、昨季が78本だったが、今季は95本と増えている。

(朝日新聞デジタル「プロ野球の統一球、基準より飛びやすかった NPB発表」より 2014/04/10 23:43)

統一球は2011年に導入。それまで主催チームごとに異なっていたボールの規格をそろえたが、導入された11、12年はホームランの数が激減した。このため2013年のシーズンからNPBがミズノに「反発計数が下限を下回らないように」調整を指示していたことが発覚し、コミッショナーが辞任する騒ぎとなった。

■統一球の仕様とセ・パ両リーグのホームラン年間本数

【参考】

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