[ブラジリア 27日 ロイター] - サッカーのワールドカップ(W杯)開幕を来月に控えるブラジルで27日、同大会の開催に反対する国民がデモ行進を行い、警察が鎮圧のため催涙ガスを使用する事態となった。
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ブラジルの首都ブラジリアでは、1000人以上ものグループがマネ・ガリンシャ・スタジアムに向けてデモ行進。W杯ブラジル大会開催にあたり、建築費が最高額となった同スタジアムでは、国際サッカー連盟(FIFA)W杯トロフィーの展示会が行われる予定だったが、これを受けて中止に。スタジアムは閉鎖された。
デモ隊はW杯に向けたスタジアム建設の費用が高すぎ、不動産価格の高騰により低所得層が住居を失ったと主張。デモ行進には弓矢を持った先住民も参加した。
このほか、リオデジャネイロではバスの運転手が24時間のストライキを実施する意向を表明。さらにサンパウロで教授のグループが賃上げを求めてデモ行進を行うなど、W杯開催をきっかけに、ブラジル各地で国民から不満の声が上がっている。
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