[台北 29日 ロイター] - 台湾の統一地方選は29日投開票され、与党国民党が伝統的に牙城としていた複数の直轄市で市長ポストを失う大敗を喫した。選挙結果を受け、江宜樺・行政院長(首相)は辞任した。
国民党にとって想定を上回る敗北となったことは、中国との関係強化を図ろうとしてきた馬英九政権の支持率低迷を浮き彫りにした。
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首都機能を担う台北市では、台湾独立を志向する野党民進党が支持する無所属の候補者、柯文哲氏(55)が次期市長に当選。同市の市長ポストは国民党が16年間抑えていた。
このほか、国民党は台中市の市長ポストも失った。
今回の統一地方選は、2016年総統選の前哨戦と位置付けられていた。
馬総統は、国民党は大きな敗北を喫したと述べ、党に対して謝罪。ただ、党の報道官によると、馬総統は国民党主席を辞任する考えはないという。
中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は、選挙結果を受けて声明を発表し、「両岸の同胞」が連帯して両岸関係の平和的発展を進めることを望むと表明した。
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