驚きの結果だ! ヨーロッパが再び活況に湧いている。
旅行計画サイト「エクスペディア」が毎年行っている、年次有給休暇の未消化に関する調査 (アジア太平洋、ヨーロッパ、南北アメリカの24カ国の就労者7855人をランダムに調査したもの)によると、2014年、ヨーロッパの人々はアメリカの人々と比べてほぼ2倍の休暇を楽しんだことが明らかとなった。
エクスペディアの調査によると、ヨーロッパの人々に与えられた休暇日数の中央値は28日で、就労者はその全て、あるいはほとんどを消化している傾向が見られる。エクスペディアの調査に協力したデンマーク、フランス、ドイツ、スペインの人々を平均すると、2014年の年次有給休暇日数30日のうち30日が消化された。オーストリア、ノルウェー、スウェーデンでは25日中25日、イギリスでは26日中25日、またイタリアでは28日中21日が消化された。
就労者が有給休暇を利用しない理由はさまざまだ。取得可能な有給休暇を利用しない理由で一番多かったものは、「スケジュール上の都合で取得できない」(19%)。さらに「次の年に持ち越した」(18%)、「お金がないから」(18%)、「時間の都合がつかない」(16%) が続く。
■ 長期休暇を1回よりも、短期休暇を数回
世界的に見ると、2014年の年次有給休暇の未消化に関する調査の回答者は、複数回にわたり短期休暇を取り、1年を通じて週末を利用した旅行をしているパターンが多い。アメリカ人の60%がこのパターンで有給休暇を使い、23%が1回の長期休暇を取っている。
世界全般では、29%の人々が1回の長期休暇のために有給日数を貯めたがる。オーストリアの回答者の15%は、与えられた全ての有給休暇を自宅周りの用事や修繕活動に消化するのが普通のようだ。インドの就労者の11%は、有給休暇は普通、結婚式や家族サービスとセットにした旅行の形で消費すると答えている。
■ 世界の旅行者の25%が1日1回以上、業務上のメールをチェックしている
1週間の休暇中に、どれくらいの頻度で業務上のメール又はボイスメールをチェックしているかを尋ねたところ、14%が1日1回、11%が1日複数回と答えた。北米及びアジア太平洋の就労者の30%は、1日に1回以上メールをチェックしていたが、ヨーロッパの就労者は19%にすぎなかった。
■お金より休暇が人を幸せにする
「休暇を取ること」や「損をしたと思う金額を考えること」「誕生日」など、自分にとって何が幸せと感じるかを尋ねたところ、「休暇を取ること」がより好まれ、66%の回答者が1番目か2番目に挙げた。世界の就労者の80%が、休暇は「かなりの割合」で幸福感と関連性があると考えているが、5%は関連性がないと考えている。また、回答者の91%が、「定期的な休暇を取ることが、日常の健康や幸福を得るのに重要だ」という考えに、「ある程度共感する」または「おおいに共感する」と答えており、56%が「休暇が増えるのであればそれが転職の動機になりえる」と答えている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。