大韓航空の前副社長が乗務員のナッツの出し方に激怒して飛行機を引き返させ、航空保安法違反容疑で逮捕、起訴された「ナッツリターン」事件で注目を集めたが、今度は韓国の人気歌手が大韓航空機内で酔っ払い、乗務員にセクハラや暴言を働いたことが話題となっている。
ハフィントンポスト韓国版に掲載された聯合ニュースによると、歌手ボビー・キムが1月7日午後4時49分、仁川発サンフランシスコ行き大韓航空KE032便のエコノミークラスで、出発から5時間ほど経った後に酒に酔って乗務員に大声をあげ、1時間ほど騒動になった。
大韓航空側の説明によると、キムは、女性キャビンアテンダント(CA)の腰を抱き寄せ、脚を触るなどした。CAに「ホテルはどこ?」「電話番号は何番?」などと話しかけもした。周囲の乗客が制止し、CAを保護する場面もあった。
キムは周囲の乗客に絶えず話しかけていて、不快に思って席を移動した乗客もいた。乗務員がキムを乗務員用の補助席(ジャンプシート)に移動させてジュースを飲ませ、酔いを覚まさせたという。
ボビー・キムの所属事務所の関係者は聯合ニュースの電話取材に対し、「マイレージでビジネスクラスにアップグレードしたが、大韓航空側のミスでエコノミークラスに変更され、頭に来てワインを飲んだというが、その後のことは本人がよく覚えていない」と説明した。キムは休暇でアメリカにいる姉を訪問する予定で、機内で飲んだワインは6杯ほどだったという。
大韓航空が通報し、キムは1月7日午前10時13分(現地時間)、サンフランシスコ空港に到着後にFBIと税関の調査を受けた。
キムはアメリカの市民権を持っており、飛行機内での犯罪については、飛行機が属する韓国だけでなくアメリカにも裁判権がある。韓国の警察は、アメリカでの捜査の進展を見極めながら、キムが韓国に戻り次第捜査する方針という。
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