伊方原発3号機「基準に適合」 原子力規制委が再稼働「合格証」

原子力規制委員会は20日午前の定例会合で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)が新規制基準に「適合していると認められる」とする審査書案を提示し、了承した。 事実上の「合格証」となる。
Reuters

[東京 20日 ロイター] - 原子力規制委員会は20日午前の定例会合で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)が新規制基準に「適合していると認められる」とする審査書案を提示し、了承した。

事実上の「合格証」となる。基準適合は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に次いで3例目。

今後、1カ月間にわたる意見募集を行う。その内容を踏まえて同審査書案が正式決定される。

今回、新規性基準への適合が認められたのは、安全性の基本設計・方針に関する審査項目。ほかにも設備・機器類の詳細確認と運転管理体制に関する審査が残っており、伊方3号の最終的な審査終了までにさらに、数カ月間を要する見通しだ。

実際の再稼働には規制委審査のほかに、地元同意の手続きが必要で、同3号が再び立ち上がるのは今冬以降とみられる。

(浜田健太郎)

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