韓国で300人以上が死亡・行方不明となった大型旅客船「セウォル号」の沈没事故で、犠牲になった高校生をネットで侮辱した罪に問われていた男2人に、実刑判決が言い渡された。
韓国の通信社NEWSISによると、2人は冒涜罪で在宅起訴されていた20歳と30歳の男。
2人は2015年1月26日、インターネットの掲示板に、魚肉の練り物(韓国では「オデン」と言う)を食べる写真を投稿。セウォル号事故で多数の生徒や教職員が犠牲になった壇園高校の制服を着て「友達を食べた」と書き込んだ。
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20歳の男は、中古品売買のサイトで壇園高校の制服を購入し、ソーシャルメディア上で使い道を相談。30歳の男がこの書き込みを提案した。
5月29日に韓国・水原(スウォン)地裁安山支部で開かれた判決公判で、裁判官は「被告人らの掲示物により、セウォル号被害者に相当な精神的苦痛を与えた」として、生徒への冒涜罪が成立すると認め、2人に懲役4カ月(求刑・懲役10カ月)の実刑判決を言い渡した。裁判で共謀を否定した30歳の男は「逃亡の恐れがある」として、その場で収監した。
この書き込みがあったサイトは「日刊(イルガン)ベスト貯蔵所」と呼ばれ、人種差別など反社会的な書き込みが問題視されている。ユーザーは「イルべ」会員と呼ばれ、最近はネット上にとどまらず、セウォル号事故の真相究明を求めて断食ストライキをしている遺族の横で、集団でピザを食べるなどの行動を起こしていた。
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