アテネ中心部の路上で眠るホームレスの人たち
金融危機が続き、7月5日の国民投票で欧州連合(EU)などの緊急支援策受け入れを拒否したギリシャで、チプラス首相は6日、ドイツのメルケル首相と電話で会談し、7日に行われる予定のユーロ圏各国の首脳会合でギリシャが新たな財政再建策を提案すると表明した。ロイターなどが報じた。
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ウォール・ストリート・ジャーナルによると、メルケル首相は電話会談後にフランスのオランド大統領とパリで会談し、金融危機の解決に向けて共同戦略をとることを確認し、ギリシャのチプラス首相に有効な財政再建策を提示するように求めた。
オランド大統領は「チプラス政権は真摯な、信頼できる提案ができるかどうかにかかっている」と述べ、チプラス首相に「長続きする財政再建プログラム」を求めた。
メルケル首相は「もし交渉を前進させたいのであれば、基本的条件を満たす必要がある。その条件は当面(ギリシャと)合うことはない。扉は開かれている。今週中に具体的な提案がされなければいけない」と述べた。
一方、EU諸国との交渉を担当してきたギリシャのバルキファス財務相が6日、「自分がいない方が合意に達しやすいと判断した」として辞任を表明した。対EU強硬派だったバルキファス氏が外れることで、交渉を前進させる目的があるとみられる。後任のツァカロトス新財務相はユーロ圏残留を模索するとみられる。
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ASSOCIATED PRESS
ANDREAS SOLARO via Getty Images
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LOUISA GOULIAMAKI via Getty Images
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