「オズの魔法使い」のテーマパークへようこそ 不思議で美しい廃墟の世界

1970年の夏、ノースカロライナのテーマパーク「ランド・オブ・オズ」には、数カ月に40万人が押し寄せたというが…

1970年の夏、ノースカロライナのテーマパーク「ランド・オブ・オズ」には、数カ月のうちに40万人もが押し寄せたという。地元の雑誌によると、一時期はアメリカ東部でディズニーワールドに次いで、2番目に多くの客が訪れたテーマパークだったそうだ。

しかし、そんなに人気だった場所を、私たちのほとんどが聞いたことすらないのはなぜだろうか。一体、何が起こってしまったのか?

「ランド・オブ・オズ」は、夏の間に地元のスキー場従業員が仕事を失わないよう、ノースカロライナのビーチ・マウンテンに建設された。全盛期には、モデルとなった「オズの魔法使い」の主人公・ドロシーの家を訪れ、熱気球に乗り、有名な黄色いレンガの道を歩こうと、アメリカ中から客がやって来たという

しかし、パークを保有するエメラルドマウンテンのウェブサイトによると、開園から10年で厳しい時代が訪れたという。客足はピタリと止み、エメラルド色のゲートは閉じてしまった。

現在、「ランド・オブ・オズ」は「オズの秋」と呼ばれるイベントのため、1年に一度だけ一般向けに開放されているという。また、結婚式や集会、プライベートな旅行に借りることもできる。

写真家のセフ・ローレスさんは、世界中の廃遊園地の写真を収めた写真集「ビザーロ」の撮影のため、このテーマパークを訪れた

「別世界のようでした」とローレスさんは話す。「このテーマパークはアメリカ東部で最も高い山の一つに座しているので、まるで別の惑星に来たような気分になります」と続けた。

ローレスさんが「シュールな美しさ」と形容する独特の世界が、このテーマパークには広がっている。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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