「誘ってなんかいない」
「結婚と合意は違う」
「娘には性暴力の被害者になってほしくない」
これらの言葉は、最近始まった写真プロジェクト「自業自得なんかじゃない」に取り上げられている力強いフレーズの、ごく一部です。オーストラリア人写真家のローリー・バンウェルさんは、なおざりにされがちな被害者の意思に対する人々の関心を高めることで、家庭内暴力や性暴力への抗議をしようと、この写真集を制作しました。
被写体の人々は皆、半裸か下着姿です。彼らの体や手に持ったカードには、「誘ってなんかいない」「自分の体は自分のもの」など、参加者が思い思いに選んだ言葉が書かれています。
バンウェルさんがハフポストUS版に話したところでは、参加者の一部が家庭内暴力や性暴力を受けた経験がある人で、他には親族が同様の被害を経験した人や、純粋なプロジェクトの賛同者もいるそうです。
「結婚と合意は違う」
バンウェルさんはハフポストに対し、現在進行中のプロジェクトは、2014年に、彼女が妊娠25週目で女の子を身ごもっているがわかったことをきっかけに始まったと語りました。
「娘が生まれると知った次の瞬間、私たち夫婦は軽いパニックになりました。将来、十代になる娘を守らなくてはと考えたのです」とバンウェルさんは言います。「私の知人のほとんどは(私自身もそうですが)、過去に何らかの形で性暴力や家庭内暴力に苦しみました。娘も同じような目にあうかもしれないと思うと、恐ろしくてたまりませんでした」
バンウェルさんが11月に自分のフェイスブックに作品を投稿したとき、人種や性別に偏りがあると一部から批判されました。それについて彼女は、プロジェクトはまだ達成にはほど遠く、より幅広い人種とジェンダーの人々を代表できるようになることが目標だと説明しました。「有色人種や男性、その他誰でも、プロジェクトへの参加を希望する人を巻き込みたい」
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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