熊本地震の被災地となった熊本県南阿蘇村では、水源の1つ、塩井社(しおいしゃ)の水が震災後に枯れてしまった。特産の米づくりなどにも影響が広がると懸念されている。朝日新聞デジタルなどが4月26日までに報じた。
熊本県のサイトなどによると、塩井社水源は南阿蘇村中松松の木にある塩井神社境内に所在するエメラルド色の湧水池だった。しかし、震災後、この池の水は枯渇状態にある。崖くずれで神社の拝殿が崩れ落ちる被害もあった。
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湧き水は震災前、神社北側の山を通り、神社の森から毎分5トン、1日7200トン流れだし、飲み水や農業用水として利用されていた。水源からの水は塩井川として白川に注ぎ、南阿蘇でただ1つ西から東へ流れる「ノンボリ(上り)川」の愛称でも親しまれていた。
湧水の多数位置する南阿蘇村は、「水の生まれる里」とキャッチフレーズに掲げている。約2キロ南にある南阿蘇鉄道高森線の駅にはこの水源にちなんで「南阿蘇水の生まれる里白水(はくすい)高原」という名前がつけられている。平仮名22文字で日本一長い駅名として知られている。
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