熊本地震の影響で、熊本県南阿蘇村にある九州電力・黒川第一水力発電所の設備が損壊し、ふもとの集落の方向へ大量の水が流出していたことがわかった。集落では土砂が崩れて9世帯の住宅が被災、2人が亡くなっている。九電は有識者チームを設立し、水の流出と土砂崩れの因果関係などを調べる方針だ。5月7日、時事ドットコムニュースなどが報じた。
九電によると、4月16日未明の本震後、貯水槽の水位計に異常を感知。午前10~11時ごろヘリで上空から調査した結果、貯水槽の集落側の外壁や水路の一部が壊れ、水が流出していた。同9時半ごろにダム湖からの取水を止めるまで約1万立方メートルの水が流れ出たとみている。
(南阿蘇村の発電所損壊=熊本地震、集落方向に水:時事ドットコムニュースより 2016/05/07 16:27)
時事通信社
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黒川第一発電所は1914年に完成、送電を開始した。貯水槽の約200メートル下に、土砂崩れで被害を受けた南阿蘇村立野の新所地区がある。新所地区区長はテレ朝newsに対し、「地震と決壊した水によって、私の考えだが、2人の尊い命が奪われた。九州電力としての考え方をもっと明確にしてほしい」と話した。
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