スタジオジブリのアニメ映画「思い出のマーニー」(2014年)などでプロデューサーを務めた西村義明さんの「ファンタジー映画には男性監督が適任」との趣旨の発言が、性差別的ではないかと、海外で波紋を呼んでいる問題で、西村さんは代表を務めるスタジオポノックの公式Twitterで謝罪した。
西村さんはツイートで「確かに私は、当該の発言をいたしました」と内容を認めた上で「差別的で偏った考えは、確かに自分の中にありました。反省し、勉強します。映画を作るのに性別は関係ありません」と発言を撤回している。
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西村さんは「ハウルの動く城」や「崖の上のポニョ」などでのスタジオジブリの宣伝担当を経て、「かぐや姫の物語」からはプロデューサーを務めている。6月6日にイギリス紙「ガーディアン」が掲載したインタビュー内容(日本語訳)は以下の通り。
果たしてジブリは、女性監督を起用するだろうか。西村はこの質問に対してきっぱりと、次のように言った。
「それは映画の種類によります。実写と違って、アニメでは現実世界をデフォルメする必要があります。女性は現実的な傾向があり、日々の生活をやりくりするのに長けています。一方、男性は理想主義的な傾向があります。ファンタジー映画には、そうした理想主義的なアプローチが必要です。そうした映画に男性監督に起用されるのは偶然だとは思いません」
('Women are realistic, men idealistic': Studio Ghibli on why a director's gender matters | Film | The Guardian 2016/06/06)
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