福島第一原発事故で横浜市に自主避難してきた生徒がいじめを受けていた問題で、両親が学校に「子どもが同級生に150万円ほど払わされた」と訴えたのに対し、学校の調査では8万円分しか確認できず、生徒が率先して渡していたとして、いじめにはあたらないと判断していたことがわかった。11月24日、NHKニュースが報じた。
朝日新聞デジタルによると、一家は、男子生徒が小学2年生だった2011年8月に自主避難した。横浜市立小学校では転校直後から複数の児童によるいじめを受け始めた。2014年5月ごろには、「(原発事故の)賠償金をもらっているだろう」と言われ、男子生徒は同級生らとゲームセンターに行き、遊ぶ金など計150万円を自宅から持ち出して、支払わされていたと両親の代理人弁護士は主張している。
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両親はその年の6月に学校側に訴えたが、学校側は「いじめには当たらない」と判断していた。NHKニュースによると、学校の調査では8万円分しか確認できていなかった。また、金を受け取ったとされる約10人は「おごってもらった」と話したという。
産経ニュースによると、記者会見で、母親は「(当時の副校長から)『お宅のお子さんが、みなとみらいなどに土地勘があり、娯楽施設などに率先して連れ出していたのではないか』という心ない発言をされ、反論する気も起きなくなった」と話した。
また、両親は、自主避難したこの一家が受け取った賠償金は「数十万円程度」であったことも知ってほしいと訴えた。
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横浜市教育委員会は、学校側の対応についても調査を進めている。
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