アメリカ、イギリス、フランス3国によるシリア攻撃の対象などが明らかになった。ニューヨーク・タイムズなどが4月13日、アメリカ国防総省の情報として伝えた。攻撃対象は化学兵器の研究所と貯蔵施設、指令所だったという。
攻撃された研究所はダマスカス近郊、貯蔵施設と指令所は西部の都市ホムスにそれぞれある。ニューヨーク・タイムズによると、貯蔵施設ではサリンガスが保管されている疑いがあるという。
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アメリカなど3カ国は、これらの施設を艦船からの巡航ミサイルや航空機によって空爆した。
ABCニュースによると、アメリカのマティス国防長官は「我々は諜報活動を評価するなどできる限りのことをやり、民間人の犠牲者を最小限にする計画を練った」と発言。攻撃が限定的だったことを強調した。
また、アサド政権の「後ろ盾」となっているロシアに対し、軍事作戦について事前に通告しなかったという。ただ、「攻撃によってロシア軍が巻き込まれるリスクを抑えるため、攻撃対象を入念に吟味した」とも述べ、ロシアとの緊張関係が高まるのは避けたい思惑が透ける。
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シリア攻撃について、ロシア外務省のザハロワ報道官はFacebookに「シリアが平和な将来となるチャンスをつかんだときに攻撃が行われた」などと非難する文章を投稿した。