シリアのバッシャール・アサド大統領が、北朝鮮を訪問して金正恩朝鮮労働党委員長と会談する意向を明らかにした。北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」が6月3日に報じたと、ロイター通信などが配信した。
アサド大統領が5月30日、新任の駐シリア大使・文正男(ムン・ジョンナム)氏と面会した際、「(北朝鮮を)訪れて金正恩に会う」と述べたという。北朝鮮訪問の時期は明確にされていない。
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金氏は2011年に最高指導者となって以来、他国の元首を自国内に迎えて会談したことはない。今回の試みが実現すれば、金委員長が自国内で初めて開催する首脳会談となるとAFP通信は報じている。
北朝鮮は6月12日に史上初の米朝首脳会談が迫る中、中国の習近平国家主席の訪朝に向けた調整を進めているほか、ロシアのプーチン大統領と2018年中に首脳会談を行うことでも合意済み。友好国との間で首脳外交に乗り出す動きを活発化している。