小川彩佳アナ、財務省セクハラ問題で語った強い決意 一般男性と結婚を機にテレ朝を退社へ

真っ直ぐにカメラを見つめ、一度も視線を落とすことなく、「強い思いを込めてこれからもお伝えして参ります」と語っていた

2月8日に一般男性との結婚と退社が発表されたテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーは、「報道ステーション」での真摯な姿勢が印象的だった。特に同僚のテレ朝女性記者に対する財務省幹部のセクハラ問題では、強い思い入れも垣間見えた。

小川彩佳アナ
小川彩佳アナ
テレビ朝日HP

小川アナは入社4年目の2011年4月、東日本大震災直後に「報道ステーション」のサブキャスターに就任した。メインキャスターの古舘伊知郎氏、後任の富川悠太アナとともに7年半に渡って番組を支えた。

特に印象的だったのは、財務省の福田淳一前事務次官によるテレ朝女性記者に対するセクハラ問題を扱った放送だ。

セクハラをした事実があったとして、福田前事務次官に対する減給処分が発表された2018年4月27日の放送の中で、小川アナは同じ社の同僚である女性社員からのコメントを代読した。

「ハラスメント被害が繰り返されたり、被害を訴えることに高い壁がある社会ではあってほしくないと思います。すべての人の尊厳が守られ、働きやすい社会になることを祈っています」

その後、小川アナ自身も真っ直ぐにカメラを見つめ、こう言葉を紡いだ。

「私も、今回の問題を受けて、まわりの女性、男性、いろいろな人と話をしましたが、想像以上にその高い壁を感じている人が多いということを知りました。今回の女性社員の訴えからのこの流れを、決して一過性のものにするのではなく、本当の意味で体制や意識が大きく変わる転換点にしていかなければならないと、そして、なっていってほしいと、一女性としても、テレビ朝日の社員としても、強い思いを込めてこれからもお伝えして参ります」

一度も視線を落とすことなく、自分自身の言葉で強い決意を語る小川アナに、SNSでは「小川アナをメインキャスターに」「応援したい」「感動した」など称賛の声が相次いだ。

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