「雑誌に出ないとヤバい」と思っていたキャバ嬢社長が考える、SNSの戦略

「つながってる」って感じがしたのはTwitterが初めてでした。

2013年頃からTwitterで「読む人を意識した投稿」を始めた愛沢えみりさん。今はInstagram全盛期ともいえる時代ですが、変わらずTwitterとブログも続けています。さらにはYouTubeの強化も。さまざまなSNSを使う理由とSNSを通じた自分自身の発信について綴っていただきました。

■ブログからTwitterへ

私がモデルとして雑誌に出るようになったのは22歳の頃、もう7年も前になります。早い人はスマホを持っていたけど、まだまだガラケーの方が多くて連絡手段もメールでした。

ちょうどアメブロとかクルーズブログが流行っていて、iモードで検索してガラケーで見ていた頃。多分SNSという言葉も知らなかったと思います。

その後、私もスマホに替えて2012年5月にTwitterを始めました。Twitterはいろいろな人と直接交流できます。

私がモデルを務めている雑誌が発売すると、「見たよ!」とか、表紙になったら「おめでとう」ってTwitterで声をかけてくれる人がたくさんいて、会ったこともない人と交流するのが初めて普通になったのがこの頃です。

それまでもクルーズブログやアメブロではコメントを書いてくれる人がいたけど、「つながってる」って感じがしたのはTwitterが初めてでした。

■Twitterの「投稿内容」を意識し始めたとき

それからしばらくして、2013年にEmiriaWizというアパレルブランドを立ち上げた直後、突然自分が専属モデルをしていた雑誌が休刊することになりました。

ブランドを始めたばかりだから、「雑誌に出ないとヤバい」と思っていました。悩んでも仕方ないので、自分ひとりでもできるブログやSNSをしっかり更新していこうと決めたんです。

昔からブログは趣味で書いていたし、Twitterは好きで使っていたけど、読んでくれる人たちを意識した投稿をするようになったのはこの頃からです。

すると、雑誌が休刊してからの方がTwitterのフォロワーやブログのアクセスが増えました。この結果はすごく意外だったので、会社のみんなもびっくりしていました。

そのときまでは雑誌やテレビに出たりして、露出が増えた分だけフォロワーが増えると思っていたから。

歴史というか、世の中が変わっていく瞬間を見た気がして、最初は戸惑いもありました。ただ、この経験があったから「SNSやブログを使って自分自身をブランディングしていかないとダメだな」と思うことができ、ある意味ラッキーだったかもしれません。

すごく貴重な経験をすることができました。

■SNSに振り回されないように生きる

あれから時間が経ち、今はInstagramやYouTube、Snapchatなどが普及し、各サービス・アプリごとの有名人がいます。もう芸能人やモデル、ブロガーだけじゃない。

たくさんの才能を持ってる人がいて、それぞれの場所でそれぞれの個人が情報を発信できる時代です。

雑誌に出ているから、有名人だからといった理由で、優位に立っていられる時代じゃなくなりました。それにインターネットの世界の流行りは変化がすごく早いから、今SNSの中で最も人気に見えるInstagramだって、流行らなくなるかもしれません。

もし今YouTubeの人気がなくなったら、YouTuberはどうするんだろう? とかInstagramがなくなったら私はどうするんだろう? って考えることがあります。

でも、私には雑誌が休刊したときの経験があるから、今のうちに保険じゃないですが、どんなメディアが流行っても良いようにTwitter、Instagram、ブログとなるべくいろいろ更新するようにしています。

これからはYouTubeも少しずつやっていくつもりで、静止画でも動画でも、なんでも対応できるようになりたいです。ただ、どんなSNSやサービスが流行っても、自分自身を発信していくことに変わりはないので、自分を偽ったり、ブレたりしないようにしたいと思っています。

■フォロワーを増やすためだけの投稿はしない

Instagramはちょっと前まで綺麗な写真や可愛い写真、おしゃれな写真に「いいね!」が多く付いたから、「インスタ映え」目的のためだけに写真を撮る人がいました。

でも、その投稿以外がすべて映えない写真だったとしたら、それはそれでどうなんだろう。逆に無理しているのが伝わって、マイナスになるのではとも感じます。

TwitterとInstagramでは「いいね!」が付く投稿の内容が違います。Instagramにネガティブな投稿をすると少ないだろうし、Twitterにフォトジェニックな写真を載せてもきっと少ない。

だから、Twitterだけしている人はTwitterがなくなったら大変。いきなりInstagramに移行するとなると、今までTwitterで出していたキャラを変えなければならないかもしれません。

これからもいろいろな新しいSNSが出てくることでしょう。ただ、自分自身を発信していれば、どんなSNSでもきっと対応できるはずです。だから私はSNS用のキャラを作ったり、フォロワーを増やすためだけの投稿はしません。

無理してフォロワーを増やすのではなくて、ありのままの自分でフォロワーを増やしていきたいから。そのためには私自身が成長することが一番です。

フォロワーが増えないのは自分の成長が足りないからだと思って、決して自分を偽らないようにしたいと思います。

株式会社voyage代表取締役 1988年生まれ。アパレルブランド社長、タレント活動のほか歌舞伎町で現役キャバ嬢もしています。著書『キャバ嬢社長 歌舞伎町No1嬢王 愛沢えみりとしての生き方』『昼職未経験のキャバ嬢が月商2億円の社長に育つまで』(主婦の友社)など

(2018年6月12日「DRESS」より転載)