クマが姿を見せる極寒の地、ロシア。その国で背筋の凍るような瞬間を車載カメラがとらえた。西シベリア平原の中央部に位置するスルグトの街で撮影された映像を、英国日刊紙『Daily Mail』のウェブ版『Mail Online』が伝えている。ガソリンスタンドで給油中の女性が、何を思ったのか車両の給油口にライターを近づけたのだ。
おそらく、クルマのどこかが凍ってしまったのだろう。スルグトは確かに熱帯の楽園とは到底言えない。実際、この街の先週の気温はマイナス12.22℃を上回ることはなかった。とはいえ、どれほど寒い環境でも、ガソリンに火を近づけるなどもってのほかだ。燃料タンクから炎が燃え上がると女性は心底驚いていた様子で、炎を手で払って消そうとする。だが、給油口からノズルを引き抜いてしまったことで事態はさらに悪化。ノズルから滴るガソリンにまで引火してしまった。
もはや自殺行為にも見える瞬間を車載カメラで撮影していた後方のドライバーも、炎がかなりの高さまで燃え上がると、その場から離れている。爆発の危険を考えると、賢明な判断だ。給油口に引火した場合、給油ノズルはクルマに差し込んだままにして、ガソリンスタンドの店員に連絡するのが最善の対処法だろう。緊急スイッチを押して、ポンプに流れるガソリンを止めてくれるはずだ。ほんの小さな静電気ですら引火の原因になることもあるため、給油中に車内へ戻ってはいけない。もちろんタバコや火を付ける行為は厳禁だ。ガソリンが流れていなくても、気化ガスが充満しているため引火する危険があるのだ。
By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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(2016年1月11日 Autoblog日本版「【ビデオ】ロシア人女性がガソリンスタンドで給油ノズルにライターを近付けた結果...」より転載)