夜間のオンラインゲームは、国が禁止する!?
中国で、夜間のオンラインゲームや課金を制限する方針が国から示された。中国ではゲームにのめりこむあまり日常生活に支障をきたす「ゲーム障害」が社会問題化していて、国が主体となって「未成年の保護」に動く形になった。
■平日は90分まで
国営新華社などによると、11月5日までに政府がゲームのプレイ時間などを規定する「通知」を発表した。
この通知では、オンラインゲームでの実名登録をより着実に実施することや、性的・グロテスク表現を厳しく禁止することが盛り込まれた。だが、最も特徴的なのはプレイ時間を強制的に制限することだ。
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未成年の場合、平日は最長で90分、休日や祝日でも180分を上限とし、それ以上はプレイさせないようゲーム会社や保護者に求める。
さらに、夜10時から翌朝の8時までの間もプレイを禁止とするという。
またゲーム内でアイテムなどを購入するための課金にも、年齢別に制限を設ける。8歳未満の場合は課金制度のあるゲームはプレイできない。
中国では、かつてネットカフェに若者が入り浸り、一日中ゲームをプレイする光景が見られた。政府系機関の調査によると、2019年の中国のオンラインゲーム人口は約4億9400万人と、ここ3年間で1億人以上増加した。そのほとんどがスマホでもゲームをプレイしていて、ここ数年でもテンセントの「王者栄耀」やネットイースの「荒野行動」など、大ヒットタイトルが相次いでリリースされている。
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中国政府は、規制に従わない企業に対しては許可の取り消しも示唆した上で「保護者の監督がなければ制度の効力も大幅に削がれる」と各家庭にも協力を求めている。