「キーウの幽霊」は生きている。ウクライナ空軍が戦死報道を否定

ロシア軍機を大量撃墜したエースパイロット「キーウの幽霊」は実在するのか。英紙「タイムズ」は、その正体を3月に戦死した29歳の少佐だと報道しましたが、空軍は公式Twitterで否定しました。
ウクライナ空軍の戦闘機「MiG-29」のイメージ写真
ウクライナ空軍の戦闘機「MiG-29」のイメージ写真
Giovanni Colla/Stocktrek Images via Getty Images

ウクライナ侵攻で有名になった「キーウの幽霊」をご存じだろうか。戦闘機「MiG-29」を巧みに操るウクライナ空軍のエースパイロットとされ、1回の出撃で6機のロシア軍機を撃墜したなどとSNS上で話題になった。

ウクライナ政府も「キーウの幽霊」の動画をSNSで拡散していたが、戦意高揚のためのプロパガンダと見られていた。

しかし、英紙「タイムズ」が4月29日、「キーウの幽霊」の正体を3月に戦死した29歳のステパン・タラバルカ少佐だと報道したことで、政府も火消しに動くことになった。

ウクライナ空軍の公式Twitterは4月30日、「キーウの幽霊」が首都を防衛したパイロット達の「集合的な精神の現れ」だと投稿。架空の人物だと認めた上で、その上で「キーウの幽霊は生きています」と主張している。

「キーウの幽霊が死んだという情報は正しくありません。 キーウの幽霊は生きています。キーウ周辺地域の防衛に成功した戦術航空旅団の優秀なパイロット達の集合的な精神の現れです」

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