ハフコレ編集部

「ソバーキュリアス」って知ってる?微アル・ノンアルコールのおすすめ22選

ソバーキュリアスとは、お酒は飲めるけど敢えて飲まない、もしくは少量しか飲まないライフスタイルのこと。ソバーキュリアスを実践してみたい方におすすめの微アル・ノンアルコールのドリンクや、日本のソバーキュリアス事情を紹介します。

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がハフポスト日本版に還元されることがあります。

飲まない選択肢「ソバーキュリアス」が話題!禁酒との違いは?

Caia Image via Getty Images

「ソバーキュリアス」(ソバーキュリアス)とは、お酒は飲めるけれど敢えて飲まない、もしくは少量しか飲まない選択的ライフスタイルのこと。「Sober(しらふ)」と「Curious(好奇心)」を合わせた造語で、欧米のミレニアル世代やZ世代を中心に、世界各地でムーヴメントになっています。

ソバーキュリアスは、健康上の理由による「禁酒」や「断酒」とは異なり、敢えて飲まないライフスタイルを実践して、メリットを感じた人たちが積極的に取り入れています

ソバーキュリアスという造語の発案者で『飲まない生き方 ソバーキュリアス』著者のルビー・ウォリントンさんは、ソバーキュリアスを実践することによる効果として、睡眠の質の改善や肌トラブルの解消、不安の軽減や貯金の増加などをあげています。

Z世代を中心に日本でも広がる「ソバーキュリアス」

20代を中心に、日本でも広まりつつあるソバーキュリアス。

2019年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、20代の29.4%が「飲まない・飲めない」、26.5%が「ほとんど飲まない」と回答しています。

東京のホテルバーを代表する「ザ・ペニンシュラ東京」の「Peterバー」でも、20種類以上のモクテル(ノンアルコールカクテル)を提供するなど、飲まない・飲めない人も楽しめる場所を提供しています

2022年6月には「飲めないままの自分でいい。飲めても飲めなくても、みんな飲みトモ」をコンセプトに掲げ、アルコール度数0%、0.5%、3%のドリンクを合計100種類以上も提供している「SUMADORI-BAR SHIBUYA スマドリバー渋谷」オープンしました。

SUMADORI-BAR SHIBUYA

オープン後の来店者の傾向について、「スマドリバー」を立ち上げたスマドリ株式会社の京谷さんと加藤さんは「20代のお客さんが一番多い」と話します。渋谷という土地柄もあってか、ソバーキュリアス・ムーヴメントの火付け役でもあるZ世代を中心に支持されているようです。

チルは満たされすぎてる、コーヒーブレイクとは一味違う「アガる休憩」

中には、コーヒーブレイクやカフェとは一味違う「アガる休憩」を求めてスマドリバーに来店する人もいるようです。

昼間にスーツ姿の人が来店されることも。中にはリモートワークをしている人もいます。カフェや喫茶店で休憩するように、ノンアルコールを飲んでリフレッシュしているようです。

お酒を飲まない人にインタビューすると「チルは満たされてすぎている」という面白い意見がありました。スマドリバーは、カフェでも喫茶店でもない新たな場所としても求められているようです。(加藤さん)

お酒とソフトドリンクの「壁」を壊す

「お酒が飲めない」と言うと、妊娠や健康上の理由かと思われたり、「子どもっぽい」といったイメージを持たれたりすることもあります。

飲める人、飲めない人との見えない壁をなくすために「スマドリバー」のドリンク開発に力を入れたと話す京谷さん。

お酒が飲めない方の話を聞いてみると「飲める人だけ楽しんでいて羨ましい」という、お酒への憧れのような声もありました。

それに、お酒って「大人の階段をのぼれているカッコよさ」みたいな雰囲気がありますよね。しかし、別にお酒を飲めなくてもかっこよくあることはできますし、同じ空間を楽しむこともできるはずです。

飲めない人も同じ空間を楽しめるようにはどうしたら良いか?そこで考えたのは、ソフトドリンクとは違う、ハーブやノンアルコールのジンを使った複雑な味わいのドリンクです。

実際にドリンクを飲んでみると、まるでカクテルのような本格的な味わいだった。写真は「ピーチモヒート」(左)と、お店のシグニチャードリンク「マーブルレイン」(右)。
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実際にドリンクを飲んでみると、まるでカクテルのような本格的な味わいだった。写真は「ピーチモヒート」(左)と、お店のシグニチャードリンク「マーブルレイン」(右)。

「飲めないZ世代」の意外な悩み

「スマドリバー」は飲めない人や飲まない人が主役のバーをイメージしていたそうですが、Z世代に話を聞く中で、新たな発見があったと京谷さんは話します。

Z世代のアルコールを飲まない、飲めない人たちの声を聞いてみると「飲めない人が主役とかって言わないでください」「飲める友達も楽しめる場所なんですか?」「友達が楽しんでこそ、自分も楽しい」という他者を思いやる言葉が多かったんです。

飲み会で自分たちの割り勘負けを気にするよりも、飲めないことで友達に気を遣われていることを心配している。まさに共存やダイバーシティを大切にする時代で育った世代なのだと学びになりました。

飲める人と飲めない人が共に楽しめる、アガる休憩場所として支持される「スマドリバー渋谷」。更なる広がりに期待が高まる「ソバーキュリアス」を体験しに、一度足を運んでみるのも良さそうです。

ソバーキュリアスのお供に。「微アル・ノンアルコール」のおすすめ22

微アル・ノンアルコールのおすすめは?国内外のドリンクを紹介します。

【国内メーカー】ノンアルコールドリンクのおすすめ8選

アサヒビールの定番商品「スーパードライ」のノンアルコールビール。

10年間の研究の末にたどり着いた深い味わいと、キリッとした喉越しが人気です。国内のビールテイストのドリンク市場で1位。

アルコール、カロリー、糖質、プリン体がすべてのフリーの「オールフリー」は、アロマホップ100%の本格派。

ビールに近い飲みごたえと、後味のキレが特徴です。

モニターキャンペーンで93%の人が「美味しい・とても美味しい」と回答した「からだを想うオールフリー」。

ローズヒップに含まれるポリフェノール「ティリロサイド」が、内臓脂肪を減らします。

甘味料不使用で3種類のホップを使った「グリーンズフリー」は雑味のないすっきりとした味わい。香りやビールの爽快な苦みもしっかりと楽しめます。

プリン体と添加物ゼロで、健康志向の方や妊娠中の方でも安心して飲める「龍馬1865」。

ドイツ産の麦芽とホップを採用しており、ライトな味わいに定評のあるノンアルコールビールです。

色々試したい人にはセットもおすすめ

アサヒ「ドライゼロ」、キリン「零イチ」、キリン「カラダフリー」、サントリー「オールフリー」 、サントリー「からだを想うオールフリー」 、サッポロ「うまみ搾」の6種類が楽しめるセットです。

ノンアルビール以外のテイストもセットで楽しめます。

「スタイルバランス」はハイボールやレモンサワー、シャルドネなど全6種類。カロリーと糖類がゼロのノンアルシリーズです。

サントリーからも、カロリーと糖類がゼロの「のんある気分」シリーズが販売されています。

レモンサワーや梅酒テイストに加え、ホワイトサワーやカシスオレンジなどの甘いテイストも人気です。

【海外メーカー】ノンアルコールドリンクのおすすめ7選

ビールの本場、ドイツのノンアルコールビール「クラウスターラー」。

大麦麦芽を使用した脂質ゼロの一本です。ライトな味わいながらしっかりとした飲みごたえで、50カ国以上で愛飲されています。

ベルギー産のホワイトビール「ヒューガルデン」のノンアルコールビール。

オレンジピールとコリアンダーシードが自然な苦味を演出し、特有の清涼感とフルーティーな味わいにも定評があります。

アメリカ発の定番ビール「バドワイザー」のノンアルコールビール。

世界80カ国以上で愛飲されるオリジナルと同じく、口当たりがよく爽快な味わいと、すっきりとした後味が特徴です。

ドイツの人気ブランド「ヴェリタスブロイ」のノンアルコールビールは、アミノ酸・ミネラル・ビタミンが豊富に含まれた一本。ビール好きはもちろん、健康志向のニーズにも応える人気商品です。

香料や甘味料などの人工添加物を使用しておらず、ビールに近い芳醇な香りや味わいに定評があります。

ドメーヌ ピエール シャヴァンの「ゼロ・シャルドネ」、は辛口のノンアル白ワイン。

ワインのようなフルーティーで爽やかな口当たりが特徴で、ノンアルコールワインの中でも特に人気の高い一本です。

色々試したい人にはセットもおすすめ

南フランス産の白ワイン(脱アルコール)とシャルドネの葡萄ジュースをブレンドした「ピエール・ゼロ・ブラン・ド・ブラン」と、ドイツ産ワインのアルコールだけを抜いた「ヴァンドームクラシックミニ」のセット。「ヴァンドームクラシックミニ」は国際味覚審査機構から「味覚優秀賞」を受賞しています。

シャルドネ、シャルドネ・スパークリング、カベルネ・ソーヴィニヨンがセットになったオーガニック・ノンアルワイン。保存料や甘味料を使わず、南フランスの自然の中で作られた優しい味わいの本格ワインテイストです。

【国内メーカー】微アル(0.5%〜0.9以下)ドリンクのおすすめ4選

アルコール度数0.5%のビアリーは、昼飲みにもぴったりの一本。

100%ビール由来原料を使用しているため、麦のうまみとコクもしっかりと楽しめます。

アルコール度数0.5%の微アルコール「ハイボリー」。

ニッカ社の原酒を複数使用しており、ハイボールの芳醇な香りと爽快な飲み心地を実現した一本です。

「ビール好きが納得するうまさ」と言われる、アルコール度数0.5%の微アルコール。

麦芽100%ビールを原料にしており、本格的なビールテイストが人気です。

色々試したい人にはセットもおすすめ

アサヒ「ビアリー 0.5%」アサヒ「ビアリー 香るクラフト 0.5%」サッポロ「ドラフティー 0.7%」ドイツ 「ブローリー 0.9%以下」の4種類が楽しめるセットです。

【海外ブランド】微アル(0.5%〜0.9以下)ドリンクのおすすめ3選

「ブローリー プレミアムラガー」にもアルコール度数0.9%の微アルコールが登場しています。

厳選されたオーストラリア産の麦芽とホップを使用し、ビールと同じ工程で製造されています。「ビール好きも満足させる味わい」と定評があります。

1908年に世界初のアルコールフリーワインを製造した老舗「カールユング社」の人気商品「スパークリングドライ白」。

ポリフェノールが豊富に含まれており、さらにカロリーは約1/3。やや辛口のスッキリとした味わいで、アルコール度数0.5%未満です。

メランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ「メルロー」を使ったノンアルワイン。 深みのある色合いと、繊細なタンニンの渋み、まろやかな口当たりが特徴です。また、カールユングはフルーティで爽やかな味わいのシャルドネも販売しています。

※海外のノンアルコールはアルコール度数0.5%のものもあるので、あらかじめ度数を確認しましょう。

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がハフポスト日本版に還元されることがあります。

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