サステナブル(持続可能)な社会に向けて、各分野の企業で取り組みが進む現代。
マイボトルやエコバッグの利用など、生活者としてもサステナビリティを意識した選択が増えているのではないだろうか。一方で、日用品、特に介護用品や生理用品などの衛生用品は、サステナビリティと結びつけにくいという課題もあるようだ。
ユニ・チャームは、6月5日の「世界環境デー」に合わせ、20~60代の男女1500人を対象に「日用品のサステナブルに関する意識調査」を実施した。調査結果の一部を抜粋して紹介する。
【調査概要】
調査対象者:全国の男女20~60代、生理用品/育児用品/介護用品/軽失禁用品・用具/ペット用品を日常的に購入している1500人(それぞれ300人)
調査期間:2024年5月10日(金) ~5月13日(月)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
衛生用品、サステナブルな行動とどう繋げる?
衛生用品(介護用品・生理用品・育児用品・軽失禁用品・ペット用品)を購入する人(それぞれ300人)に、「あなたが普段購入している次の商品について、商品の選び方、使い方、捨て方など、サステナブルを考慮した行動をしていますか?」と聞いたところ、「サステナブルを考慮した行動をしている」という回答は7.7%〜14.7%と少ないことがわかった。
しかし「まだしていないが、今後していきたい」「したいとは思うが、難しそう(何をしていいかわからない)」という回答は約7割に上り、サステナブルな行動のために、適切な商品の選び方・使い方・捨て方をしたいと考えている人は多いことがわかった。
また「サステナブルな生活について、どの程度関心がありますか?」という質問の回答を見てみると、衛生用品の分野においては、すべて半数以上が「関心がある」「やや関心がある」と回答している。
中でも、介護用品を購入する人の約6割がサステナブルな生活に関心を持っている。大人用紙おむつは子ども用紙おむつよりも大きさがあり、ゴミの量も多くなることから、環境負荷を意識する傾向があると推察できる。
キーワードは「えらぶ、つかう、めぐらせる」
さらに「サステナブルについて、どのような考えを持っていますか」という質問に対して、全体の4割以上が「商品の価格は上げてほしくない」「無理なく、自分ができそうなことから取り入れていきたい」と回答。
知識の普及や仕組み構築に加えて、環境対応のためには価格や行動に対する負担の少なさを重視することの必要性も見えてきた。
調査を振り返り、同社は「本調査の結果を受けて当社は、特に衛生用品の使い心地と、サステナブルな生活を両立する暮らし方や商品を提案していきたいと考えています」と総括。サステナブルをキーワードに「えらぶ、つかう、めぐらせる」を提唱し、同社のサステナブル活動の紹介やゴミを減らす商品の使い方などを紹介するサイトを公開した。