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2021年12月25日 07時46分 JST | 更新 2021年12月25日 13時35分 JST

スタバで人気の「植物性ミルク」はどのドリンクと相性がいい?商品開発者のおすすめは

牛乳と比べて環境負荷が低いことでも注目されている植物性ミルク。スタバでは、「ソイミルク」「アーモンドミルク」「オーツミルク」の3種類が選べます。

Haruka Yoshida / Huffpost Japan
オーツミルクラテのアイス(左)、ホット(右)

在宅ワークに疲れたとき、ふらっと通うスタバ。 

いつも何も考えずスターバックスラテを頼んでいましたが、数ヶ月前、「アーモンドミルク」や「オーツミルク」など、見慣れないミルクが定番メニューに加わっていたことにふと気づきました。

実は、スタバでは2020年以降、無脂肪乳や低脂肪乳、豆乳(ソイミルク)に加えて、新たに2種類の植物性ミルクが「選べるミルク」に仲間入りしていたのです。

とはいえ、ソイミルクはともかく、植物性ミルクには全く馴染みのない私。

興味はあるけれど、一体どのミルクを選べばいいの…?

そこで、実際に飲み比べてみた個人的な感想なども織り交ぜながら、

・スタバの植物性ミルク、それぞれの味の特徴は?
・スタバでおすすめの「ドリンクとミルクの組み合わせ」は?
・植物性ミルク、環境負荷や栄養の面ではどんなことを知っておくといい?

など、気になる情報をまとめてみました。

植物性ミルクのスターバックスラテを飲み比べてみた

スタバでは現在、ドリンクの価格に50円多く支払うことで、通常のミルクを植物性ミルク(ソイ・アーモンド・オーツ)に変更することができます。

3種類の植物性ミルクは、それぞれ「スターバックスラテと最も相性が良い味」を追求したもの。ソイミルクとアーモンドミルクはスターバックスコーヒージャパンがオリジナルで開発をしています。

スターバックスコーヒージャパンで商品開発を担当する東治輝(ひがし・はるき)さんによると、定番のソイミルクを筆頭に、植物性ミルクの人気は「右肩上がり」だそうです。

まずは実際に、3種類の植物性ミルクで作ったスターバックスラテを飲み比べしてみました。

Haruka Yoshida / Huffpost Japan
左から、牛乳、ソイミルク、アーモンドミルク、オーツミルク。それぞれのミルクの色の違いが分かります

・ソイミルク

大豆のコクがしっかり感じられて、エスプレッソの渋みとの相性もばっちりです。

「豆乳は日本で一番親しまれている植物性ミルクです。だからこそ、コーヒーとの相性を追求しながらも、多くの人が期待する“豆乳らしさ”のイメージを裏切らないようなミルクを開発しました」(東さん)

・アーモンドミルク

一口飲むだけでも、ナッツの香りを存分に楽しめます。ミルク自体は加糖されているそうですが、植物性ミルクの中では、甘さが一番控えめで、あっさりとした印象でした。

「コーヒーの風味に負けないほどアーモンドの香ばしさをしっかりと味わえるように開発しました」(東さん)

・オーツミルク

加糖していないというのが信じられないほど、口の中にクリーミーで優しい甘さが広がりました。個人的には、休日や仕事終わりなど、リラックスタイムに楽しみたいミルクです。

「アーモンドミルクに続く植物性ミルクとして、ココナッツミルクやマカダミアミルクなども検討しましたが、日本人の好みに最も合う穀物ミルクとして採用しました。穀物の自然の甘味を楽しんで頂けると思います」(東さん)

スターバックス コーヒー ジャパン
東治輝さん(コーヒー&ビバレッジ部ビバレッジ商品開発チーム)

実際に飲み比べてみると、それぞれの植物性ミルクの「個性」に驚きました。実は、スタバが植物性ミルクを導入した理由も、ここにあるそうです。

「植物性ミルクを取り入れた背景には、気分やシーンに応じてミルクの種類を変えてもらうことで、コーヒーをもっと楽しんでほしいという思いがあります。だからこそ、それぞれのミルクの違いをしっかり楽しんで頂けるように開発をしました。お客さんに『いつものスターバックスミルクとあまり変わらない』と思われてしまったら、50円払って植物性ミルクに変更して頂いた意味がないですから」(東さん)

植物性ミルク、おすすめの組み合わせは?

植物性ミルクは、スターバックスラテ以外にも、全てのドリンクにカスタマイズできます。特におすすめの組み合わせを東さんに聞きました。

ソイミルク × 抹茶系のドリンク(抹茶フラペチーノ、抹茶ラテなど)

「どちらも和の素材なので、外さない組み合わせです。春に季節限定で発売する“桜”風味のドリンクと組み合わせるのも一押しです」

アーモンドミルク × チョコレート系のドリンク(カフェモカ、ダーク モカ チップ フラペチーノなど)

「アーモンドミルクのナッティな風味とチョコレートの掛け合わせは王道の相性です。また、少し意外に思えるかもしれませんが、アーモンドミルクは実は抹茶系のドリンクとも良く合うので、ぜひ試してみてください」

オーツミルク × 各種ティー ラテ(チャイ ティー ラテなど)

「牛乳の脂肪は、リッチな舌触りを与える一方で、ティーの風味を少し隠してしまうことも。脂肪の少ない植物性ミルクは、ティー本来の味わいを引き立ててくれます。特に、優しい甘さが特徴のオーツミルクと合わせるのがおすすめです」

スターバックス コーヒー ジャパン
新作の「キャラメル アーモンド ミルク」。アーモンドミルクにキャラメルフレーバーシロップの風味を加えたドリンク。上には、ホイップクリームとキャラメルソースが乗っています。

植物性ミルクの人気の背景には、“牛乳の環境負荷”の問題も

スタバだけではなく、コンビニやスーパーでも見かける機会の増えた植物性ミルク。注目されている理由の一つに、牛乳と比べたときの「環境負荷の低さ」があります。

牛乳は、乳牛が吐くゲップが二酸化炭素(CO2)の25倍もの温室効果があるとされるメタンガスを含んでいるため、気候変動を加速させる要因の一つとなっています。さらに、飼料となる穀物を育てるために、森林伐採が行われていたり、大量の水が消費されていたりと様々な環境破壊も指摘されています。

一方で、イギリスのオックスフォード大学の研究によると、植物性ミルクの生産過程で排出される温暖化ガスは牛乳の約3分の1。さらに、生産に必要な土地の広さも約10分の1にとどまっています。

こうした背景から、欧米を中心に、消費者の牛乳離れ、そして植物性ミルクへの移行が加速しているのです。

Hugo Goudswaard via Getty Images
Row of cows eating in a stable at a dutch farm

しかしながら、植物性ミルクだからといって、必ずしも「環境に良い」とは言い切れない点にも注意が必要です。たとえば、アーモンドミルクは、他の植物ミルクに比べると生産過程で水の消費量が多いことで知られています。また、日本では、植物性ミルクの原料である大豆やオーツ麦、アーモンドのほとんどを海外から輸入しているため、輸送にともなうCO2排出の問題もあります。

また、植物性ミルクは「ミルク」と言えども、その栄養素は牛乳と異なります。ソイミルクには大豆タンパク質やイソフラボン、アーモンドミルクには抗酸化作用が期待できるビタミンE、オーツミルクには食物繊維が豊富に含まれるなど、牛乳にはない栄養素が摂取できます。一方で、牛乳は、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素やカルシウムなどのミネラル、ビタミンなどをバランスよく含んでいます。毎日の食事とのバランスも考慮しながら、選んでいきましょう。

選択肢を知ったら、カフェタイムがちょっと楽しくなった

スタバでどのミルクを選ぶ?

そんな疑問から始まった今回の企画。

コーヒーの新たな楽しみ方にときめいたり、何気なく飲んでいた牛乳が地球規模の課題と繋がっていることに驚愕したりと、ミルクを入り口に、私の“ものさし”は少しずつ増えていきました。

最近は、スタバのメニューを前にして、以前より少し悩むようになりました。変わらず牛乳のスターバックスラテは1番のお気に入りですが、3回に1回は環境のことも考えて植物性ミルクにカスタマイズをして楽しんでいます。

ミルクだけではなく、きっと身近な食べ物にも、もっと知るべき「背景」や「選択肢」があるはずーー。これからも、“ものさし”を少しずつ増やしながら、日常の小さな選択を楽しんでいきたいと思います。

Yuki Takada / Huffpost Japan
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