スタバのレンタルカップを試してみた。環境に配慮、利用すると割引も

スターバックスの新しい実験。再利用できるカップの利便性や使い心地は?
スターバックス 丸の内オアゾ店
スターバックス 丸の内オアゾ店
Yuko Funazaki / Huffpost Japan

11月17日、スターバックス コーヒー ジャパンが、「借りて・返して・再利用」できるカップを利用したサービスの実証実験を開始することを発表しました。丸の内の複数店舗で今日11月22日から始まります。

どんなサービスなのか...?
ひと足先に、対象店舗である丸の内オアゾ店で体験してきました!

【借りて返せるカップレンタルの使い方】

サービスを利用するためにまず必要なのが、携帯電話とLINEアカウント。そこで、容器リユースサービスのRe&Goにお友達申請します。事前にしておくと楽ですね。

カウンターでタンブラーのQRコードを読み取ります。
カウンターでタンブラーのQRコードを読み取ります。
Yuko Funazaki / Huffpost Japan

お店に到着したら、カウンターでレンタルカップ利用希望を伝え、提示されるタンブラーのQRコードをスキャンして、ドリンクをオーダー。カップの蓋だけ受け取って、通常通りドリンク受け取りカウンターへ。するとオーダーしたドリンクが、先ほどのタンブラーに入って出てきます。

タンブラーにオーダーしたドリンクが入って出てきます。
タンブラーにオーダーしたドリンクが入って出てきます。
Yuko Funazaki / Huffpost Japan

保冷・保温性に優れたタンブラーは、ホット、アイスドリンク、フラペチーノまで、ヴェンティ以外のどのサイズでも対応してくれます。

料金は、マイタンブラーを持参したとき同様、環境への取り組みに協力したお礼として、21円(店内利用の場合は22円)割引されるそう。

手ぶらで来店しても、使い捨てカップを使わず好きな場所でコーヒーを楽しめ、そのうえ割引も受けられるとは嬉しいですね。

イメージ画像
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studiostockart via Getty Images

飲み終えたら、レンタル開始日から3日以内に対象店舗に返却する必要があるとのこと(借りた店舗でなくてもOK)。返却が遅れると、2022年1月からはLINEからのリマインドがあり、それでも未返却の場合は料金が請求される予定とのことなので、要注意です。

カウンターでQRコードを読み取り、タンブラーを返却
カウンターでQRコードを読み取り、タンブラーを返却
Yuko Funazaki / Huffpost Japan

タンブラーを返す際はオーダー時のように並ばなくとも、返却サインの置かれたカウンターでQRコードをスキャンすれば、返却完了となります。

詳しいHow To動画はこちら↓。

【使い心地は?】

利用方法は、アプリをダウンロードする必要もなく、とても簡単。今回私はアイスラテをオーダーしましたが、タンブラーは保冷性も高く、冷たいまま最後まで飲み切ることができました。衛生面に関しては、まだサービス開始前の体験日だったのでカップはピッカピカでしたが、今後どうなるか要チェックです。

借りて返せる「レンタルカップ」
借りて返せる「レンタルカップ」
Starbucks Japan

ただ、ネックになるのは返却時。決してコンパクトとは言えないステンレス製タンブラーを、返却のためにわざわざ持ち歩くのは面倒くさそう...。その点、オフィス街で働くビジネスパーソンには便利なサービスだと感じました。実際、今回の実験は丸の内の10店舗が対象。朝の出勤中やランチにお店からテイクアウトして帰宅際に返却すれば、家からマイカップを持参せずともゴミを出さずにスタバのコーヒーをオフィスで楽しむことができますよね。

逆に、家の近くに対象店舗があったとしても、マイカップ持参の方が楽かな、と思いました。

【環境への影響は?】

そして、気になるのがこの取り組みによる環境への負荷削減について。同社は、2030年までに廃棄物を50%削減する目標を掲げていて、これもその取り組みの一つ。プログラム開始時には細かな数値目標は発表されませんでしたが、LINEアカウントで随時、このサービスでどれだけの使い捨てカップを削減できたかをチェックできます。また2022年1月頃からは、このサービスで貢献したCO2削減量も見ることができます。

アカウントで環境貢献度をチェックできる。
アカウントで環境貢献度をチェックできる。
Starbucks Japan

リユースによって使い捨てカップは減るけど、洗浄や輸送などの負荷が増えるのでは?との疑問も出てきますが、このサービスを繰り返し利用することで、使い捨てカップ利用時に比べ、全体としての環境負荷が減る仕組みだそうです。

【簡単にできることから】

今回のプログラムは、利用法も簡単で環境負荷が減るということで、もし今後、自分の勤務先にもサービスが広がればぜひ利用したいと思いました。

でも店舗での取材中、もっと簡単にできるのにあまり活用されていないサービスに気づきました。それは、店内飲食の際のマグカップ利用です。取材時、店内では見渡すかぎり全ての利用者が使い捨てカップでドリンクを飲んでいました。スタバでは「マグカップでお願いします」とリクエストすれば、トールサイズ以下のドリンクはホット・アイス・フラペチーノなど全て、マグカップ提供が可能だそうです。

このサービス、私は今まで勘違いしており、オーダー時に「店内ご利用ですか?」と聞かれてイエスと答えたら自動にマグカップになるかと思っていたら、そうではないのですね。今後もし店内のみでドリンクを飲むのであれば、「マグカップでお願いします」の一言だけでゴミを削減できる、ということも覚えておきたいです。

Reduce→Reuse→Recycle... 減らして、繰り返し使って、再資源化する。これはモノを利用する際に心がける順番。これから使い捨てのモノを利用する前に、「それ以外の選択肢がないか?」と自分に問いかけてから行動していくようにしたいですね。

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