ゴールデン・グローブ賞、女性の「選択する権利」を訴えたスピーチが話題。ミシェル・ウィリアムズ、中絶禁止法への反論?

「私は、選択肢が存在する社会に生きていられることに感謝しています。なぜなら、女性や女の子の体には、自らの選択ではない事が起こることがあるからです」
ミシェル・ウィリアムズさん 第77回ゴールデングローブ賞 1月5日 カリフォルニア州ビバリーヒルズ
ミシェル・ウィリアムズさん 第77回ゴールデングローブ賞 1月5日 カリフォルニア州ビバリーヒルズ
David Crotty via Getty Images

第77回ゴールデングローブ賞授賞式がアメリカ・ロサンゼルスで1月5日(現地時間)に開催され、授賞したミシェル・ウィリアムズさんのスピーチに注目が集まっている。

『Fosse/Verdon』でリミテッド・シリーズ/テレビ映画部門で主演女優賞を受賞したウィリアムズさんは、女性の「選択する権利」について語った。

「私は、選択肢が存在する社会に生きていられることに感謝しています。なぜなら、女性や女の子の体には、自らの選択ではない事が起こることがあるからです」

「支えと安定した生活があると感じた時に、いつ、誰との子をもうけるのか、という選択肢。母親なら分かるでしょうが、常に子供が優先になってくるからです」と話し、女性の身体の決定権は自らにあるべきだと主張し、女性たちに「自らの利益の為に」投票するよう呼びかけた。

アメリカでは、キリスト教保守派の影響が強い南部の州を中心に中絶を禁止する動きが広まっており、議論が高まっている。そういった状況の中、ウィリアムズさんは自らの姿勢を力強いスピーチで示した。

スピーチ全文:

「これ(トロフィー)を渡すとき、それはその人が今まで俳優として下してきた選択を認めることになります。すべての瞬間、シーン、日々を。同時にそれは、その人が人間として下してきた選択を認めることにもなります。教育、トレーニング、それに費やしてきた時間。それらの選択が認められた事に感謝します。そして、選択肢が存在する社会に生きていられることに感謝しています。

今まで、自身の手で人生を築くようベストを尽くしてきました。何かが起こるのを待つのではなく、自らの手で刻んだのだと、一歩下がって眺めたときに分かるような人生を〜ときに雑で、ときに正確な。でも、間違いなく自分の手で築いたものです。そしてこれらは、女性の選択の権利がなければ、実現することはできませんでした。支えと安定した生活があると感じた時に、いつ、誰との子をもうけるのか、という選択肢。母親なら分かるでしょうが、常に子供が優先になってくるからです。

私の選択はあなたのものとは違うかもしれません。しかし幸いにも、私たちの国は、私たちそれぞれが信じるように生きる自由があるという信念の元に作られました。だからこそ、18歳から118歳までの女性のみなさん、投票するときは自らの利益の為にしてください。それは男性が長年行ってきたことで、だからこの世界は彼らを反映しているのです。でも私たちがこの国で最大の投票層ということを忘れないで。私たちをもっと反映させましょう」

ウィリアムズさんは2019年9月のエミー賞でもジェンダー平等についてのスピーチをし、話題となった。

彼女は故ヒース・レジャーとの間に2005年に第一子を出産している。またPeople誌によると、現在、映画監督のトーマス・ケイル氏との子を妊娠中だという。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。

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