テイラー・スウィフトさん、トランプ大統領に「11月の選挙で落選させる」。黒人死亡事件めぐるツイートを批判

「略奪が起きれば銃撃も辞さない」というトランプ大統領のツイートが物議を醸しています。

歌手のテイラー・スウィフトさんが5月30日、トランプ大統領に向けて「11月の選挙で落選させる」とツイートした。

アメリカ・ミネソタ州で、黒人男性が警官の取り押さえの際に首を押さえつけられて亡くなった事件をめぐる、トランプ氏のツイート・対応を批判した形だ。

ツイートは「大統領になってからずっと白人至上主義や差別の火種を撒いておいて、厚かましくも、暴力で脅す前に道徳的に優れているというふりをするのか?略奪が起きたら銃撃も辞さないだって?」と怒りを露わにしている。

トランプ氏にメンションを飛ばしながら「11月の選挙で落選させる」と宣言した。

このツイートには、100万以上のいいねがつくなど反響が広がっている。

ミネソタ州ミネアポリスでは、黒人男性が死亡する事件に対して抗議デモが過熱し、暴動にも発展。警察との衝突や略奪行為が起きている。

これに対するトランプ氏のツイートに波紋が広がっている。

トランプ氏は5月29日「ミネアポリスでこのようなことが起きているのを、じっとして見ているわけにはいかない。リーダーシップが欠けている」とツイート。

「脆弱な極左のジェイコブ・フレイ市長が行動を起こして都市を制御するか。それとも国家警備隊を派遣して正しく事が済むようにするか」とつづった。

続くツイートで、「略奪はジョージ・フロイドさんの名誉を汚す行為で、起こしてはならない。ティム・ウォルズ州知事と話して、軍の協力はいつでも可能だと伝えた」と説明。

「どんな困難な状況も制御できるだろう。しかし、略奪が起きれば銃撃も辞さない」と、武力制圧も辞さない考えを示唆した。

このツイートに対して、Twitter社は暴力を肯定するとして非表示する対応をしている

「このツイートは、暴力の賛美についてのTwitterルールに違反しています。ただし、Twitterではこのツイートに公共性があると判断したため、引き続き表示できます」と注意書きが添えられた。

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