アートとカルチャー
2021年01月12日 17時24分 JST | 更新 2021年01月13日 15時30分 JST

カマラ・ハリス氏のVOGUE表紙が物議。肌の色めぐり批判も

黒のスーツと、トレードマークであるコンバースのスニーカーを着用した写真。VOGUE側は「ハリス氏の信頼感や親しみやすさをとらえた」などと説明している。

Justin Sullivan via Getty Images
スニーカーを着用しているカマラ・ハリス氏(2019年8月9日撮影)

次期アメリカ副大統領のカマラ・ハリス氏が、老舗ファッション誌「VOGUE」アメリカ版2月号表紙を飾った。

アメリカ初の女性副大統領の登場を喜ぶ声が寄せられる一方で、写真をめぐりネットでは批判も巻き起こった。何が問題視されているのか?

 

ダブルカバーの撮影、黒人の写真家が担当

ハリス氏が表紙を務めたVOGUEはダブルカバー仕様。2つの表紙の撮影は、同誌で黒人フォトグラファーとして初めて表紙を撮影したタイラー・ミッチェル氏が担当。ミッチェル氏は、歌手のビヨンセや俳優のゼンデイヤの撮影などでも知られている

1枚目の表紙(ツイートの左側)でハリス氏は、黒のスーツと、トレードマークであるコンバースのスニーカーを着用し、前で両手を握って立っている。背景にあるピンクとグリーンは、母校ハワード大学の黒人系女子学生のためのソロリティ「アルファ・カッパ・アルファ」へのオマージュだと思われる。

また、もう片方の表紙(ツイートの右側)では、パウダーブルーのマイケル・コースコレクションのスーツを着て、腕を組んでいる。

 

「肌のトーンが明るく“ウォッシュ“されている」批判も

VOGUEが表紙を正式に発表する前に、ピンクと緑の表紙の低解像度の画像がSNSに出回り、写真について批判が上がった。

その中では、「光の当て方により、ハリス氏の肌のトーンが明るく“ウォッシュ”されている」という指摘が多く見られた。同誌の表紙をめぐっては2020年、体操選手のシモーン・バイルス氏の写真が、「照明の使い方によって彼女の肌のトーンがいきていない」などと指摘されていた。

マイノリティーの肌の色を明るく修正したり、見せたりすることは「ホワイトウォッシュ」と呼ばれ、問題視されている。

Mondadori Portfolio via Getty Images
アナ・ウィンター氏(2020年2月22日撮影)

SNSでは、同誌の編集長アナ・ウィンター氏も批判の的になった。ウィンター氏は、30年以上にわたりVOGUEアメリカ版編集長の座に就いてきたが、雑誌のページにおいて黒人を排除してきたと批判されてきた。2020年、BLACK LIVES MATTER運動の高まりを受け、ウィンター氏は黒人のスタッフやクリエイターの雇用が十分でなかったことを認め、「私たちは間違いを犯し、人を傷つけ不寛容な写真やストーリーを公開してきた」とし、謝罪した。

ハリス氏の表紙をめぐり、「ウィンター氏はVOGUEを去るべきだ」とコメントしたツイートもあった。

あるTwitterユーザーは、「待って、カマラ・ハリスのVOGUE表紙は本物なの!?」と反応。「フェイクだと思っていました。それほどにひどい写真。夫が撮った写真を送るよう、彼女に頼んだのですか?」と皮肉をこめてコメントした。「VOGUEの写真の基準を下回っている」とし、「締め切りの朝に終えた宿題のよう。無礼だ」とする意見もあがった。

また、「カマラ・ハリスは、これまで有色人種の女性がされたのと同じくらい明るい肌にされ、VOGUEはまた彼女を台無しにした」などのコメントもあった。

 

VOGUE、批判の受け止めは? 

VOGUEはこれら批判の受け止めについて、CNNの取材に対し、「この写真には、ハリス氏の信頼感や親しみやすさをとらえたインフォーマルなイメージがあります。これは、バイデン・ハリス政権の特徴の一つだと考えている」とコメント。

「歴史的な意義と、私たちの国を前進させるための彼女の役割に応えるため、私たちは2枚の写真をデジタル雑誌の表紙として使用し、祝福しています」と写真の採用意図などについて説明した。

 

この記事はハフポストUS版をもとに、翻訳・編集しています。