「パイロットは男性、保育士は女性」などといった、性別によって役割を規定する固定観念の解消につなげようと、内閣府男女共同参画局が様々な職業や生活シーンの男女別フリーイラストの配布を始めた。
内閣府男女共同参画局は「身近な資料に使ってもらうことで、草の根的に役割分担意識の解消につながっていければ」と話している。
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■職業25種+生活シーン15種
フリーイラストは5月10日から、内閣府男女共同参画局の公式サイトで配布が始まった。職業25種に加え、炊事や乳児の世話などといった生活のシーン15種のイラストがそれぞれ男女別に用意されている。
このうち職業関連では、土木技術者や飛行機のパイロット、それに保育士や選挙の立候補者などがある。
生活のシーンでは、高齢者の介助や買い物、それに学校の保護者会に出席する様子などが盛り込まれた。
内閣府男女共同参画局の広報担当者はハフポスト日本版の取材に対し、製作のきっかけについて「官民を問わず資料などで使われるイラストには、性別による固定的な役割分担に囚われたものがあった」と説明。その上で、「身近な資料に使ってもらうことでそれが当たり前になり、草の根的に役割分担意識や無意識の思い込みの解消につながっていければ」と期待を寄せている。
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イラストの使用は無料だが、登録が必要。公序良俗に反するものや、特定の個人・団体の政治活動、宗教活動を著しく助長するおそれがある制作物への使用などは禁止されている。