毎年6月にフランスで開かれる世界最大級の広告の祭典「カンヌライオンズ」。
今年は、イギリスの生理用品メーカー「Bodyform」の短編作品「#Wombstories」(子宮の物語)がフィルム部門など4部門でグランプリを取った。
予期しないタイミングでやって来た生理、耐え難い下腹部の痛み、妊娠や出産、子どもを産まない選択、更年期にあらわれる症状……。
こうした生理や子宮にまつわる様々な状況を、アニメーションと実写を組み合わせて描いた3分超の作品だ。映画監督のニーシャ・ガナトラがディレクターをつとめた。
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動画の終盤では、喜び、痛み、 愛情、憎しみは「単純ではない」とのメッセージが流れ、 “LET OUR #WOMBSTORIES BE HEARD”(私たちの#WOMBSTORIESを聞かせよう)と呼びかける。
作品は子宮にまつわる体験談を募るBodyformのキャンペーンの動画。キャンペーンのサイトでは、体験談を共有することがタブーを破ることやスティグマを変えることに役立つ、とその狙いを記している。
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キャンペーンのサイトが訴えるのは、生理や子宮にまつわる体験は可視化されておらず、複雑で、シンプルなものではない、ということだ。
「お互いを知り、助け合うためには、私たちの本当の#wombstoriesを共有する必要がある」と記している。
作品のYouTubeには、「リアルで素晴らしい広告」「泣いた」と共感するコメントが多く寄せられている。
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フィルム部門では「#Wombstories」のほか、ラコステの“Crocodile Inside”とナイキの“You Can’t Stop Us”の2作品もグランプリを受賞した。
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