アン・ハサウェイ、中絶の権利規制に声を上げる。『プラダを着た悪魔』公開記念に合わせて「闘いの中で会いましょう」

映画『プラダを着た悪魔』の公開16周年を祝う投稿の中で、主演したアン・ハサウェイさんが米最高裁の中絶の権利を覆す判決について言及しました。
アン・ハサウェイさん(2022年5月20日撮影)
アン・ハサウェイさん(2022年5月20日撮影)
via Associated Press

2006年に公開され、大ヒットを記録した映画『プラダを着た悪魔』。

主演したアン・ハサウェイさんが自身のInstagramを更新し、その公開16周年を祝って作品中の写真とともにメッセージを投稿した。

アメリカでは2006年6月30日に公開され、日本では2006年11月18日に公開された。

メッセージでは、作品の公開記念を祝うコメントと合わせ、アメリカ連邦最高裁判所が女性の人工妊娠中絶を選ぶ憲法上の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下したことについても言及。女性の権利を求める姿勢に、共感の声が上がっている。

ハサウェイさんは、「『プラダを着た悪魔』の記念日おめでとう!」とつづり、衣装を担当したパトリシア・フィールドさんについて「彼女は私たちに最も素晴らしく、象徴的で、楽しいコスチュームを着せてくれ、それが16年経った今もなぜか役に立っています。これぞマジックです」と感謝の言葉を贈った。

その後、ハサウェイさんはこうもつづった。

「私も含め、多くの人の人生とキャリアを形作ったこの愛すべき映画の写真を振り返ると、この映画の若い女性キャラクターが、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)について選択する権利を尊重する国で人生とキャリアを築いたという事実に驚かされます」

女性の人工妊娠中絶の権利を覆すアメリカ最高裁の判断を受けてのコメントとみられ、ハサウェイさんは「闘いの中でまた会いましょう」 としめくくった。

『プラダを着た悪魔』の中でハサウェイさんは、ニューヨークにあるファッション誌「ランウェイ」編集部で働くアンディを演じている。

「ロー対ウェイド判決」とは?

ブリタニカ国際大百科事典によると、ロー対ウェイド判決とは1973年、それまで違法とされていた人工妊娠中絶を女性の権利と認めたもの。当時、テキサス州の連邦地裁が「中絶を著しく制限するテキサス州法は違憲」という判決を下し、1973年にアメリカ連邦最高裁もこの判決を支持した。

しかし、アメリカ連邦最高裁判所は6月24日、「ロー対ウェイド判決」をおよそ半世紀ぶりに覆す判断を下した。州による中絶の禁止や制限を容認する判決に対し、国内外で強い反発が起こっている。